通訳案内士試験の1次試験を無事に合格したら、次は2次試験ですね!1次試験が終わってやれやれと思っているところかもしれませんが、せっかく難しい1次試験を突破できたのですから、一気に2次試験も合格を目指したいものです。2次試験合格のためには、独学ではなく学校に行った方が良いのでしょうか。
2016年度の2次試験では不合格になって、2019年度の通訳案内士試験でようやく合格できた私が、2回目の口述試験の前には学校に行きましたので、その時の体験談を書いてみたいと思います!学校へ行くかどうか悩んでいる方に参考になれば嬉しいです!
通訳案内士の2次試験対策期間はどのくらい
1次試験が免除されている人を除いて、一般的には2次試験の対策は1次試験が終わってから始める人が多いのではないでしょうか。1次試験の終了は8月の後半なので、12月の前半に行われる2次試験までは約4カ月弱です。
しかし、私もそうだったのですが、人間先が見えていないとなかなか重い腰を上げられないものです。どうしても本腰を入れるのは、一次試験の結果が出てからにどうしてもなってしまいますね。
そうすると、2次試験まで、どのくらいの猶予があるのでしょうか。
1次試験の合格の知らせが届いたのは11月の前半。そして、2次試験が12月8日!なんと1ヵ月しか準備期間がありません。これではとても準備に時間は足りませんね。1次通過の通知が届いてから焦っても遅いのです。
そこで大切な事は、1次試験が終わったら、すぐに2次試験の対策に取り組むことです。1次試験に受かっているかどうかは通知が届かないと分かりません。しかし、ダメだったと思っていても1次試験を通過していることもあるのです。その時に焦っても遅いです。
せっかく難しい1次試験を突破したら、いっきに2次試験も受からないと本当にもったいないです。少し休憩してから・・・なんて悠長なことは言っていないで、今すぐ2次試験対策をはじめましょう!
通訳案内士の2次試験に合格するには必要なことは
それでは、通訳案内士試験の2次試験に合格するために必要なことは何なのでしょうか。【通訳案内士試験】二次試験対策!新しい口述試験内容と合格のための勉強法!でも書いたのですが、次のようなことが挙げられます。
- 日本を案内する上で、必要な単語をまずは日本語で説明できるようにする(破魔矢など)
- 観光を案内する相手がいるものと想定して英語で簡単に分かりやすく説明する
- 決められた時間でプレゼンテーションをするクセをつける
- 日本語の聞き取り(メモとり)をできるようにする
- ホスピタリティ(全国通訳案内士としての適切な受け答え等)を考えて話す
観光で良く使われる日本語を勉強したり、時間を計ったり、ある程度は独学で練習できそうですね。しかし、2次試験は1次試験と違い話す相手がいる試験です。やはり、話す練習は必ず必要となってきます。
私は1回目に2次試験を受けた時は独学だったのですが、残念ながら不合格になってしまったので、2回目の2次試験では学校に行くことにしました。
通訳案内士2次試験対策のために選ぶ学校は
どんな問題が出るか知りたい時は通訳案内士試験対策を行っている学校へ
2次試験が初めての方は、どんな問題が出てくるのか知ることから必要になってきますね。過去問などから、試験で出題されるようなシチュエーションを想定して教えてくれる通訳案内士試験対策専門の学校を探しましょう。
通訳案内士の2次試験に特化した学校をリストしておきます。
私が、結果的に選んだのがTrue Japan Schoolでしたが、他にもいくつも学校はありますので、自分の目的に合った学校を探すようにしましょう。
2次試験対策の講座で学べること
通訳案内士の2次試験は約10分程度で、次のようなパートになっています。
①日本語で書かれた3つのカードから1つを選択し、そのテーマについて2分程度のプレゼンを行う
②プレゼンした内容についての英語での質疑応答
③日本人の試験委員が読む上げる日本語を(メモ可)、1分程度で英語に通訳。
④その後、その通訳した内容に関連して、通訳案内の現場で想定される質問の受け答え
自分が受けたい講座だけを受けることは可能?
True Japan Schoolでは、さまざまなコースが用意されています。
私が特に勉強したかったのが、④の内容だったので、それに特化した「2次実務質疑演習」を選びました。もちろん、①~③の講習内容もありますので、好きな講座を選ぶ事ができます。
ひとつだけの講座を受けることは可能なの?と思いますが、もちろん可能です。1つの講座だけなら費用もそんなに掛からないので躊躇なく受講することが出来ますね。
・プレゼン力養成基礎講座(オンライン・通学) 全6回 ¥30,000
・通訳演習(オンライン・通学)全6回 ¥30,000~36,000
・シチュエーション質疑演習(オンライン・通学)全6回 ¥30,000~36,000
2次試験の講座内容
シチュエーション質疑応答
私が受講した時の質疑演習の講座は、現役通訳案内士の方が講師で、日本語で行われました。2時間の講座で5つのシチュエーションについての想定。最初に何人かのグループに分かれて話合い、最後に全員の前で代表者がその案を発表するという形式でした。
シチュエーションの内容は、食事・観光地・事故や病気・宿泊・日本の習慣といったものがあります。例えば食事の例なら、「銀座で高級な食事がしたいとお客様から要望があったものの当日の予約は難しい状況だった場合どうしますか」といった問題が出題されました。
この問題に対して、通訳ガイドとして、どのように答えるのが一番お客様にとって誠実な答えか(つまりホスピタリティがあるか)ということを一緒に考えるのです。自分で考えるだけでなく、何人かで話すと思いもよらなかった解決策や案が出てきて面白かったです。
また、同じ事を伝えるにしても、言い方によって、お客様に与えてしまう印象が全く違ってしまうということに気づけたのは大きな利点でした。私が謎に思っていた、「ホスピタリティを考えて話す」が何かを感じることが出来たのは大きかったです。
通訳演習講座
私自身は受講していないのですが、通訳演習講座では、メモを適切に取って、時間内に、ポイントに絞って訳す練習が行われるそうです。通訳がスムーズにできるように、ペアワークを中心に実際す演習を行い、レビューを受けることで自分の弱みを克服し、強みを生かせるようになりそうですね。
プレゼン力講座
数多くあるテーマの中から何が出題されるかは全く分かりません。3つのカードの中から自分が一番説明できそうなものを瞬時に選び、プレゼンを組み立てる応用力を鍛えられるのがプレゼン力講座です。キーワードとなる日本事象も教えてもらえるので、自分では思いつきもしなかったトピックの練習ができるので良いですね。
英語を話す練習をするため選ぶ学校は
通訳案内士試験の問題に特化した学校に通うのは、試験に出る内容等も分かるのでおすすめですが、2次試験に受かるためには、英語を実際に話す練習も欠かせません。
通訳案内士試験の専門の学校に通いながら、同時に利用したいのが英会話の学校です。
今は学校に通わなくても、オンラインで受講できますので、家の近くに学校がない人にも便利ですし、すき間時間に好きな場所で好きなだけ話す練習をすることも可能です。
また、多くの英会話の学校は無料体験レッスンを受けることができます。1次試験が終わった今、次の2次試験の学校に通うかどうか迷っているにしても、とりあえずすぐに無料体験レッスンだけでも受けておくのはどうでしょうか。
いくつかの学校を試してみて自分が好きになった学校を選ぶことも可能です。
対面での無料体験レッスンを受けることが可能な学校
まとめ:1次試験後はすぐに2次試験対策を始めるのが合格への道
1次試験がやっと終わったとは言え、通訳案内士試験の合格まではこれからが本番です。ここからの4カ月をどうするかで、口述試験の合否は変わってきます。
せっかく難しい1次試験を通過できたのですから、このまま合格へ向けてあと少し頑張りましょう!
もちろん自己流で勉強することも可能ではありますが、自分の苦手な部分だけでも、学校へ行って教えてもらうのも1つの対策となります。特に英会話の学校では、無料受講体験を行っているところも多くあるので、まずはトライするところから始めましょう。
合格までは最初の1歩が大切です!
全国通訳案内士試験「英語一次・二次」直前対策 [ 植田 一三 ]
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