【通訳ガイド】インバウンドの意味とは?ツアーのガイドに出る前に知っておきたい3つの基礎! - ぱんだららの旅と節約と通訳ガイドを目指すブログ

【通訳ガイド】インバウンドの意味とは?ツアーのガイドに出る前に知っておきたい3つの基礎!

インバウンドとは通訳ガイド
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「通訳ガイドになったら、どんな人たちと係わるの」
「インバウンド業界ってよく言うけど、詳しくはどういう業界」
あなたは、こんな風に思ったことはありませんか?
最近では、政府がインバウンド事業を推し進めているため、
日々のニュースでも「インバウンド」という言葉がよく聞かれるようになりました。
言葉としては、なんとなく知っていても、実際、
誰がどのように係わっているかは意外と知られていないものです。
私自身、インバウンド関係の仕事につくまで、知らないことばかりでした。
通訳ガイドを目指すなら、まず1番に理解しておかなければいけなのが
このインバウンド業界についてです。
なぜなら、通訳ガイドとして働くようになれば、
必ず色々な場面で関わることになるからです。
また、最近では、基礎知識として、通訳案内士試験の一般常識でも
問われることが多くなってきました。
ここでは、改めてインバウンドとは何か?を伝えていきます。
これを読めば、あなたもインバウンドの基礎が分かるようになりますよ。

インバウンドってどういう意味?

では、そもそも、インバウンドの意味はなんでしょう。
インバウンドは、英語のinboundに由来する語である。英語のinboundは「内側」を意味する接頭辞in-と「~行き」を意味する語boundから 成り立つ形容詞で、「本国行きの」「市内に向かう」といった意味がある。
出典:「インバウンド」Weblio辞書
しかし、日本の観光業界でのインバウンドの意味は、今はほとんど
「外国人の日本旅行(訪日旅行)」や「訪日外国人観光客」といった
意味で使われています。
実は、もともとの英語の意味から、別の業界では別の意味で使われることも
あるのですが、日本では観光業界のインバウンドの使われ方が一般的に
知れ渡っています。
また、入ってくるだけを指す言葉なら、ビジネスで日本に来る人も
インバウンドになりそうですが、今、旅行業界で使われているインバウンドは
インバウンドツーリズムもしくはインバウンドツーリストが略されたものです。
そのため、この記事ではインバウンド=訪日外国人観光客として
書いていきます。
ちなみに、あまり知られていませんが、観光業界では海外旅行へ行く
日本人客の事をアウトバウンドと呼んでいます。

インバウンドってなんでこんなに急激に増えたの?

「インバウンドが訪日外国人観光客だということは分かったけれど、
気が付いたら、ここ数年、なんだか急激に増えてビックリしました。
なぜ、そこまで急激にインバウンドの数が増えたんですか」
(あくまで、コロナの前の話ですが・・・
それは、ずばり、安倍政権による「観光先進国」への改革が理由です。
日本は自然・文化・気候・食という豊富な観光資源があったにもかかわらず
これまで世界の国々と比べると、あまり観光に力を入れていませんでした。
これから世界の中の日本を考える上で、インバウンド事業に力を入れれば、
経済効果が期待でき、地域活性化を促すことができ、また、国際交流が
深まると政府は考えたのです。
そのために、2003年から「グローバル観光戦略」を開始し、
ビザの緩和や、免税制度の拡大、出入国管理体制の充実、
航空ネットワークの拡大などが行われました。
また、平成28年には「明日の日本を支える観光ビジョン」が発表され、
更に観光促進への取り組みが進められました。

実際にどのくらいインバウンドは増えたの

では、実際にどのくらいインバウンドは増えたのでしょうか。
訪日外国人観光客数の推移
10年間で、実に3倍ですね!!
確かに、コロナ前は、どこに行っても外国人観光客でいっぱいでしたが、
こんなに増えていたんですね!
2014年には目標であった1,200万人を突破し、次の
2015年はインバウンドツーリズム元年と呼ばれています。
※最近の傾向として、一般常識試験に昨年の観光客数が出題されています。
昨年の3,188万人という数字、忘れないようにしてください。
「こんなに、インバウンド増えたんだから、日本はもう立派な観光先進国ですね!」
と思いたいのですが、実はまだまだなのです。
世界的に見ると12番目で(2017年度時点)、トップのフランスから比べると
3分の1くらいです。
ちなみに、下記に示すのが海外旅行に出かけた日本人の数です。
少しずつは増えてきていますが、そんなに激増はしていませんね。
2014年には、海外に行く日本人より、日本に来る外国人の数が
多くなっています。

インバウンド事業ってどんな人が係わっているの

外国人観光客を相手に仕事をしている人と言えば、通訳ガイドや販売店、
レストラン、ホテルなどのスタッフがすぐに思いつきますね。
しかし、実は見えないところでも、インバウンド事業に
係わっている人は多くいます。
飲食・旅行・ホテルといったサービス業界だけではなく、
IT業界、広告業界など、外国人観光客を相手にしたビジネスを
している業界は基本的にインバウンド業界とされています。
旅行会社のように、海外のお客様と直接係わる企業は、
企業(Business) 対 お客様(Customer)、ということから
「B to C」と言われています。
しかし、すべてのお客様が個人で来られているとは限りません。
例えば、アメリカにある旅行会社がお客様を集客したとします。
とは言え、アメリカから日本のホテルや交通機関、レストランなど
旅程な必要なすべての施設の手配をすることは大変です。
このような場合、手配は日本にある旅行会社に任せる事が多いです。
このように、外国人のお客様がスムーズに心地よく、より安心して旅が出来るように
企業同士が提携している場合を、「B to B」と言います。
また、ホテルやツアーなどの宣伝をする広告・チラシを作る広告会社や
Webサイトを作成するIT会社も、直接お客様とは接しませんが、
インバウンドの知識が必要となってきます。
こういった、取引が上手くいくように、企業とお客様の間で、
存在している会社のことを「B to B to C」と言います。

通訳ガイドが係わる人はどんな人たち?

実際に、通訳ガイドが直接係わる、インバウンド業界の企業は「B to C」の
企業が多いでしょう。
代表的な企業をあげておきますね
  • 旅行会社・・・仕事の依頼は大半の場合、旅行会社から
  • ホテル・・・宿泊を伴う場合は必ず
  • レストラン・・・決められた昼食会場に案内することもあれば、自由食の場合はお勧めのレストランを紹介することも。ホテルで食べない場合は夕食も。
  • バス会社・・・ドライバーさんとの結束はツアーを成功させる為に必須です!
  • 土産店・・・ツアーの場合は指定店が多いですが、FIT(個人客)の場合は、お客様の好みに合った店を選べるように
  • 観光地・・・寺・神社・博物館・美術館、、、色々な施設の方とも顔見知りになってきます。
  • 体験館などの施設・・・陶芸・剣術・和菓子作り・日本食作り・着物体験、、、日本らしい文化を伝える為に体験施設は多く訪れます

まとめ

インバウンドについて、いかがでしたでしょうか。
これまで、インバウンドについてはなんとなく知っていたけれど
詳しくは知らなかったというあなたも、こうしてインバウンドの数などを見れば
どのくらい日本がインバウンド事業に力を入れているか
より詳しく知れたのではないでしょうか。
ここに書いたものは一部なので、より詳しいインバウンドに関する統計の
数字を知りたい場合は JNTO 日本の観光統計データ をご覧ください。
通訳案内士試験対策としても必要ですが、実際に通訳ガイドとして
働くようになってからも、必ず役に立ちますよ。

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