通訳案内士試験の日本史の勉強ってどこから始めたら良いかしら
まずはキーポイントとなる年号を覚えると良いよ
通訳案内士になるための通訳案内士試験。語学の試験だけではなく、地理・日本史・一般・実務と1次試験だけでも5教科もあって、本当に大変ですよね。
私自身は、特に日本史で苦労したので、日本史の試験に合格するために、実践した勉強法をここでは紹介したいと思います。
人それぞれ勉強の仕方はさまざまですが、特に日本史は苦手で全く歯が立たない、どこから始めて良いかも分からず、困っているという方に向けて書いています。
日本史の勉強を始める取っ掛かりにしてくださいね。
日本史を学ぶ上で避けて通れない壁、それが年号の暗記です。歴史の流れを理解するためには、各時代を象徴する年号を把握することが欠かせません。特に通訳案内士試験を志す方々にとって、これはとても重要なスキルとなります。そこで提案するのが、年号の覚えるべきポイントを語呂合わせで楽しく効果的に暗記する方法です。
日本史には数多くの出来事や時代があり、それぞれに関連する年号が存在します。これをただ単に覚えるだけではなく、語呂合わせを使って楽しく覚えることで、記憶に残りやすくなります。通訳案内士試験では、時代背景を素早く理解し、適切な説明を選ぶことが求められます。そのためにも、年号の暗記は非常に役立つスキルなのです。
日本史において覚えるべき年号は、戦国時代や幕末など、激動の時代に多く集中しています。これを効果的に覚えるために、語呂合わせを活用することは非常に効果的です。楽しい言葉遊びやイメージを使い、単なる数字の羅列ではなく、歴史のストーリーを思い浮かべながら学ぶことができるでしょう。
通訳案内士試験の合格には、知識だけでなく、柔軟な発想やクイックな思考力も求められます。年号の暗記はその一環として、試験対策において重要なステップです。語呂合わせを使って、年号を覚える楽しさを見つけ、歴史への理解を深めつつ、通訳案内士としての資質を高めていきましょう!
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日本史のキーポイントとなる年号を覚えるのはとても大事
全くどこから手をつけて良いか分からないという場合は、まずはキーポイントとなる年号を覚えるところから始めましょう。
なぜなら、キーポイントとなる出来事とその年号を覚えることによって、派生するさまざまな出来事が、大体いつ頃起こったのかなんとなく分かってくるからです。
誰が何をした、ということだけ覚えても、それが一体いつの時代に起こった事が分からなければ、他の問題と繋がってきません。特に通訳案内士の日本史の試験は、細かいマニアックな問題が多く出ますので、少なくとも出されている問題の時代背景が分かれば少しは選択肢が絞り込めるようになります。
前後の出来事を書いていく
キーポイントの年号を覚えたら、その前後に起こったことを分かる限りで書きだしてみましょう。
例えば、1582年の『本能寺の変』がキーポイントとします。
そうなると当然、桶狭間、姉川、一乗谷、長篠の戦いといった織田信長が係わった戦いはそれ以前ということになります。織田信長が亡くなった時点で、武田信玄が亡くなっていたことを知っていれば、川中島の戦いも1582年より前だということが分かりますね。
反対に、山崎、賤ヶ岳、小牧・長久手の戦いなど、織田信長が亡くなった後に起こった権力争いの戦いは当然、その後ということになります。
次のキーポイントとの間の出来事を埋める
出来れば、次の大きなキーポイントの出来事との間に何があったかを出来るだけ詳しく書いていきましょう。
たとえば、次のキーポイントが1600年の『関ヶ原の戦い』であれば、1582年から1600年に起こったことを、どんどん書いていきます。この2つのキーポイントの間が狭ければ狭いほど、細かく出来事の起こった時期を分けることが出来ますね。
出来事を増やしていく
この出来事を書き出すのが、多ければ多いほど、日本史の全体像が見えてくるようになります。
最初は1つの点だった出来事が、まわりと組み合わさって、だんだんと線になり、やがて立体的になってくるようなイメージですね。
そうすると、新しいことを習った時に、自然とその出来事がどこの時代の枠に入るかイメージ出来て覚えやすくなってきます。
それでは、早速実践してみましょう。
飛鳥時代~平安時代の重要年号
593年聖徳太子が摂政になる
覚え方:『摂政の仕事、ご苦労さん(593)』や『聖徳太子はこっくさん(593)』
593年より以前にあった出来事
それでは、593年をキーポイントとして、それ以前にあったことを分かる範囲で書いてみましょう。
例えば、聖徳太子が593年に摂政になっということは、仏教が日本に渡ってきたのがそれより前ということが分かりますね。
他にも、単語だけで良いので、書いていきます。
卑弥呼、古墳時代、蘇我馬子、
593年から645年の間の関連する人や事柄
同じように、593年から645年の間にあった出来事を並べていきましょう。
憲法十七条、遣隋使(小野妹子)、飛鳥文化、法隆寺建立、蘇我蝦夷、
645年大化の改新
覚え方:ちょっと物騒ですが、『蘇我入鹿を虫殺し(645)』
645年から710年の間の関連する人や事柄
中大兄皇子(天智天皇)、中臣(藤原)鎌足、大宝律令、白鳳文化、防人、大海人皇子、藤原京、薬師寺建立、和同開珎、高松塚古墳、飛鳥浄御原宮
710年 平城京へ都を移す
覚え方:『なんと(710)りっぱな平城京』
710年から794年の間の関連する人や事柄
藤原不比等、天平文化、古事記、日本書紀、多賀城、聖武天皇、三世一身法、橘諸兄、難波宮、藤原仲麻呂(恵美押勝)、国分寺建立、道鏡、和気清麻呂、桓武天皇、長岡京、藤原種継
794年 平安京へ都を移す
覚え方:『鳴く(794)よ、うぐいす平安京』
794年から894年の間の関連する人や事柄
坂上田村麻呂(征夷大将軍)、空海(真言宗)、最澄(天台宗)、藤原冬嗣、薬子の乱、検非違使、応天門の変、
894年 遣唐使の廃止
覚え方:『白紙(894)に戻す遣唐使』
894年から935年の間の関連する人や事柄
菅原道真、国風文化、古今和歌集、紀貫之、土佐日記、
935年 平将門の乱
覚え方:『苦労(9)さんざん(3)いばらぎで(5)』
935年から1086年の間の関連する人や事柄
藤原純友、空也、蜻蛉日記、摂関政治、藤原道長、枕草子(清少納言)、源氏物語(紫式部)、藤原頼道(平等院)、前九年の役、後三年の役、
1086 白川上皇の院政
覚え方:『いちおう(10)やろう(86)院政を』
1086年から1192年の間の関連する人や事柄
北面の武士、中尊寺、鳥羽法皇、保元の乱、平治の乱、平清盛、源平合戦、源頼朝、木曽義仲、源義経(一の谷、屋島、壇ノ浦の戦い)、守護・地頭、保元物語、平治物語、
1192 鎌倉幕府の成立
※近年は1185年に鎌倉幕府が成立したという説も出てきています。
覚え方:『いいくに(1192)つくろう鎌倉幕府』
1192年から1221年の間の関連する人や事柄
北条政子、北条氏、執権政治、源実朝、運慶・快慶、藤原定家、新古今和歌集、栄西、鴨長明、
鎌倉時代~室町時代の重要年号
1221 承久の乱
覚え方:『ひとに(12)不意(21)打ち、承久の乱』
1221年から1333年の間の関連する人や事柄
後鳥羽上皇、順徳上皇、六波羅探題、親鸞(浄土真宗)、道元(曹洞宗)、一遍(時宗)、御成敗式目、藤原定家(百人一首)、蒙古襲来(文永の役、弘安の役)、霜月騒動、
1333 鎌倉幕府滅亡
覚え方:『遺産散々(1333)鎌倉幕府の滅亡』
1333年から1392年の間の関連する人や事柄
後醍醐天皇、楠木正成、足利尊氏(征夷大将軍)、新田義貞、建武の新政、二条河原落書、南北朝分立、観阿弥・世阿弥、
1392 南北朝統一
覚え方:『いざ国(1392)をまとめよう』
1392年から1467年の間の関連する人や事柄
足利義満(北山文化)、金閣寺、日明貿易、勘合貿易、惣村、
1467 応仁の乱
覚え方:『人よ、(14)むなし(67)応仁の乱』
この動画はとってもおススメですよ。一度聴いたら忘れられなくなります。ひとよ~むなし~おうにんのらん~♪
1467年から1549年の間の関連する人や事柄
足利義政、東山文化、銀閣寺、日野富子、足利義尚、戦国大名、加賀の一向一揆、今川仮名目録、
1549 キリスト教の伝来
覚え方:『以後よく(1549)広まるキリスト教』
1549年から1573年の間の関連する人や事柄
フランシスコ・ザビエル、鉄砲、織田信長(楽市・楽座)、武田信玄、桶狭間の戦い、姉川の戦い、延暦寺焼き打ち、桃山文化、狩野永徳(洛中洛外図屏風)
1573 室町幕府滅亡
覚え方:『以後(15)、なみだ(73)の室町将軍』
1573年から1582年の間の関連する人や事柄
足利義昭、長篠の戦い、安土城、
戦国時代~江戸時代
1582 本能寺の変
覚え方:『いちごパンツ(1582)の織田信長』
1582年から1600年の間の関連する人や事柄
豊臣秀吉(大坂城)、山崎の戦い、小牧・長久手の戦い、太閤検地、刀狩令、文禄・慶長の役、五大老・五奉行、
1600 関ヶ原の戦い
覚え方:『ひと(1)むれ(6)おおい(00)関ヶ原』
1600年から1637年の間の関連する人や事柄
徳川家康、大坂夏の陣、武家諸法度、紫衣事件、徳川家光、
1637 島原の乱
覚え方:『異論(16)あって、みんな(37)で蜂起、島原の乱』
1637年から1716年の間の関連する人や事柄
徳川綱吉(生類憐みの令)、元禄文化、奥の細道、初代市川団十郎、忠臣蔵、由井正雪の乱、越後屋呉服店、
1716 享保の改革
覚え方:『いいな(17)いろいろ(16)意見を言おう、享保の改革』
1716年から1787年の間の関連する人や事柄
徳川吉宗、目安箱、大岡忠助、小石川薬園、化政文化、近松門左衛門、田沼意次、株仲間、
1787 寛政の改革
覚え方:『非難(17)は(8)ないか(7)寛政の改革』
1787年から1837年の間の関連する人や事柄
松平定信、解体新書、本居宣長、南総里見八犬伝、伊能忠敬、東海道中膝栗毛、葛飾北斎(富嶽三十六景)、異国船打ち払い令、シーボルト事件、
1837 大塩平八郎の乱
覚え方:『人は(18)みな(37)大塩平八郎へつづけ』
1837年から1854年の間の関連する人や事柄
高野長英、渡辺崋山、緒方洪庵、適塾、上知令、ジョン・万次郎、水野忠邦(天保の改革)、ペリー、
1854 日米和親条約
覚え方:『人は(18)強欲(54)日米和親条約』
1854年から1867年の間の関連する人や事柄
井伊直弼(安政の大獄)、吉田松陰、新撰組、生麦事件、薩長同盟、坂本竜馬、池田屋事件、
1867 大政奉還
覚え方:『いや(18)むなし(67)大政奉還』
1867年以降の関連する人や事柄
王政復古大号令、明治維新、鳥羽伏見の戦い、戊辰戦争、廃藩置県、
まとめ
この記事では、通訳案内士試験において欠かせないスキルの一つである、日本史の年号の暗記方法に焦点を当てました。歴史の流れを理解し、時代背景を把握するためには、年号の知識が不可欠です。しかし、その多くを単なる数字の羅列として覚えるのは難しいもの。そこで提案したのが、語呂合わせを使った楽しく効果的な暗記方法です。
必ず覚えるべき年号を書いてみましたが、勉強が進めば、もっと細かく区切っていくとさらに詳しくイメージ出来るようになってきますよ。
年号の覚えるべきポイントは、特に戦国時代や幕末など、歴史の転換期に多く集中しています。これらを語呂合わせを使って覚えることで、単なる数字の羅列ではなく、歴史のストーリーを思い浮かべながら学び、覚えることができます。私は、江戸時代までを中心に勉強したので、明治以降はありませんが、試験までの時間に余裕があれば、明治~昭和も覚えていきましょう。
通訳案内士試験の合格には、知識だけでなく柔軟な発想やクイックな思考力も求められます。年号の暗記はその一環として、試験対策において重要なステップです。また、これを通して歴史に対する理解も深められ、通訳案内士としての資質を高めることが期待できます。
最後に、年号の覚え方として語呂合わせを活用することで、試験勉強がより楽しくなり、合格に向けたモチベーションもアップするでしょう。日本史の年号を楽しくマスターし、通訳案内士への第一歩を踏み出しましょう。
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