通訳ガイドが添乗員(旅程管理主任者)の資格を持っておくと有利な3つの理由 - ぱんだららの旅と節約と通訳ガイドを目指すブログ

通訳ガイドが添乗員(旅程管理主任者)の資格を持っておくと有利な3つの理由

添乗員の資格通訳ガイド
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シルビー
シルビー

私は添乗員で、ちょっとしたガイドをすることもあるんだけれど、通訳ガイドのお仕事とはまた違うんだよね?

ペッチー
ペッチー

そうなんだ!それぞれに、資格を取る必要があるんだよ。どちらの資格も持っていれば、ガイドになるにはとても有利だよね。

添乗員と通訳ガイドのお仕事は、似ているようで違うものです。
しかし、通訳ガイドをするなら、添乗員(旅程管理主任者)の資格を持っておいて損はありません。
この記事を書いている私は、国内外の添乗員歴が10年以上。5年前に通訳ガイドの資格も取りました。
現在も旅行会社に勤めて、インバウンドの業務にかかわり、過去にはガイドさんのアサインもしていました。
この記事では、通訳ガイドをする上で、添乗員の資格があるとなぜ有利かについて書いています。
この記事の内容
・添乗員と通訳ガイドの違い
・ガイドも添乗員の仕事を兼業することもある
・添乗員の仕事をすると観光地に詳しくなれる
・添乗派遣会社に登録することで人脈が作れる
本記事は「通訳ガイドの資格を取ったけれど、実際に仕事を始める前に添乗員も取った方が良い?」と悩んでいる方に向けて書いています。
この記事を読むことで、「なぜ添乗員の資格を持っているとガイドの仕事をする上で有利に働き、ガイドの仕事をしやすくなるか」までをイメージできるようになると思います。
実際、添乗員という仕事に就いていたおかげで、私はインバウンドの仕事に就くことができ、これからガイドとして活躍できる環境にいます。
添乗員の経験がガイドをする上でとても役に立つことを伝えたく、この記事を書いてきます。
それでは、さっそく見ていきましょう。

添乗員とガイドは何が違うの

実際に、それぞれの定義された仕事内容を見てみましょう。  


添乗員の正式名称は旅程管理主任者と言います。
そして、その仕事内容は、読んで字のごとく、スケジュールや、お客様の安全を管理する仕事です。  

添乗員の仕事は、旅行会社が企画し販売する、パッケージツアーまたは団体旅行に同行し、旅行計画に従って、ツアーが安全かつ円滑に運行されるように、交通機関や各種施設との調整や対応を行い、旅程を管理することです。また、お客様に旅行を楽しんでいただくための工夫をこらすという、旅の演出家としての一面もあります。

出典:TCSA 日本添乗サービス協会 添乗員の仕事とは   対して、通訳ガイドのお仕事は当然、     全国通訳案内士は、通訳案内士法において「報酬を得て、通訳案内(外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をすることをいう。)を業とする。」とされています。出典:国土交通省 官公庁 通訳ガイドとは

対して、通訳ガイドの仕事は当然、

全国通訳案内士は、通訳案内士法において「報酬を得て、通訳案内(外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をすることをいう。)を業とする。」とされています。

出典:国土交通省 官公庁 通訳ガイドとは

と、いうことになります。

定義の上では、全然違うのですね。

実際は通訳ガイドも添乗員の仕事を兼務することが多い

本来、添乗員は時間の管理、ガイドは旅行に関する案内をする、と分かれていて ツアーでも添乗員とガイドの両者がいるのが普通でした。  


しかし、昨今は添乗員だけ、ガイドだけのツアーも増えて、どうしても お互いの役割を兼任しなくてはいけない事も増えてきています (本来はしなくても良いのですが、そうも言っていられないので)。

例えば、人数を数えたり、食事会場を案内したり、ホテルのチェックインをしたりというのは本来は添乗員の仕事ですが、現在ではガイドが行う場合もあります。


また、仮に添乗員が付いてくるツアーでしかガイドをしないとしても、やはり添乗員の仕事を知っておくのは、ツアーをスムーズに進行する上できっと役に立つと思います。  

私が知っている方の中でも、通訳ガイドとして仕事をされながら、添乗員の資格を取った方も多くいらっしゃいます。

添乗員の仕事をする上で観光地に詳しくなれる

添乗の仕事をしていれば、当然、観光地に詳しくなります。ガイドの仕事は本来、建物や場所の歴史・有名な人物の紹介・美味しいものの紹するといったことです。当然、歴史や文化に詳しくなくてはいけませんが、その場所に実際に行ってみたことがないとイメージできないですね。

ガイドの仕事を本格的に始める前に、添乗員の仕事をしてみて、観光地に詳しくなれば、実際に案内をする時になっても覚えることが少なくて済みます。

また、自分が旅行する側ではなく、案内する立場として観光地に行けば、お客様に案内することは、歴史・文化といったもの以外にもあるということが分かります。例えば、お手洗いの場所はどこか、どこで喫煙が可能か、ハンディキャップ対応の施設であるかどうか、入り口と出口の場所などお客様を案内する側になれば知っておかなくてはいけないことがたくさんあります。

また、覚えるのは観光地の名前だけではありません。旅行業界の専門用語には何がある?仕事に役立つ知っておきべき言葉でも紹介しているように、観光業独特の業界用語もあります。ガイドをする前に、そのような知識を増やせるのはとても良い経験になりますね。

添乗員の仕事をしているとガイドの仕事をもらえることもある

添乗員の資格を持っているとガイドに有利な3つめの理由は、ずばり、仕事がもらえるチャンスが広がるということです。後述しますが、添乗の仕事をするためには、どこかの派遣会社に属さなくてはいけません。

添乗員だけではなくガイドの斡旋を行っている添乗員派遣会社も多いです。全くの新人を雇うよりも添乗の仕事ですでに経験があり、知っている人をガイドとしても派遣しようと思うのは当然ですね。

また、添乗員派遣会社だけではなく、派遣先の親会社の担当者とも知り合いになれるので、そこで知り合いを増やすことが可能です。添乗の仕事をしながら、人脈を増やしていけば、通訳ガイドとして働く時も声をかけてもらいやすくなります。

他にも、ガイドの仕事がない時は、添乗員の仕事を紹介してもらえるという利点もあります。ガイドの仕事が継続的にあれば良いのですが、新人の頃はなかなかそういうわけにもいきません。少しずつガイドとしての経験も積みながら、添乗員として働けるのは生活を維持する上でも安心ですね。

私自身はインバウンドの仕事をしている上、元添乗員ということで、前に働いていた添乗員の会社からガイドの仕事のお話をいただいています。全くの新人で旅行会社に知り合いがいなければガイドとしてデビューできるかも分からなかったので、添乗員の経験があったのは本当に良かったと思います。

添乗員の資格を取るためには

 添乗員の資格の取り方ですが、通訳ガイドとは違い、試験を受けて受かれば資格がもらえ、仕事が出来るというものではありません。    


次のような要件があります。  

① 観光庁長官の登録を受けた機関が実施する旅程管理研修の修了(合格)。当協会は、研修実施登録機関です) ② 旅行業法で定められた一定の添乗実務を経験していること。 この条件を満たしている方(旅行会社または当協会の会員である添乗員派遣会社などに所属している方)は「旅程管理業務を行う主任者証」が発行されます。

出典:TCSA 日本添乗サービス協会 添乗員になるためには  

つまり、どこかの旅行会社か添乗員派遣会社に所属して、そこで旅程管理研修を受けなくてはいけません。


少し時間も掛かるし大変ですが、添乗員としても日帰りツアーなどの経験を積めるので私としてはお勧めです。    


添乗員の仕事を実際にする気はないけれど、添乗員がどんな仕事をしているかだけでも知りたいという方にはe-ラーニングがお勧めです。    
れなら、どこの添乗派遣会社に所属していなくても受講する事が出来ます。
※修了証はもらえますが、実際に添乗員として仕事をする場合はやはりどこかの添乗派遣会社が行う旅程管理研修を受ける必要があります。

 TCSA 日本添乗サービス協会 e-ラーニング講座

まとめ:通訳ガイドの仕事をする時に添乗員の経験は役に立つ

このように、通訳ガイドになりたい人にとって、添乗員の経験は必ず有利に働きます。


添乗員と通訳ガイド、本来は全く違う職種であるにも係わらず、お互いがとても関連しているのです。そのため、添乗員の資格を取っておけば、初めてのツアーに出る時も、流れが分かって便利です。せっかくガイドの試験に受かったら、時間と余裕があるなら、添乗員の資格を取ることを強くお勧めします。          

代表的な添乗派遣会社は添乗員になりたい!添乗員になるために必要なことと3つの注意点でも書いていますので、参考にしてくださいね。

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