フランスには美味しいチーズがたくさんあるよね?ボクはカマンベールチーズが好きなんだ!いったいどうやって作られるようになったんだろう?
それならフランスのカマンベール村について説明するわ!村の名が示す通り、フランスのカマンベール村で作られたチーズは世界的に有名になったのよ!
「チーズの女王」と呼ばれ、その特徴的なまろやかな味わいととろけるような食感が魅力のカマンベールチーズ。スーパーやコンビニなどで手軽に入手でき、そのまま食べるだけでなく、焼いたり揚げたりと様々な楽しみ方がありますね。日本でも親しまれているチーズなので大好きな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、カマンベールチーズがいったいどうやって作られるようになったかはご存じですか?そもそもカマンベールという名前はどこから来たのでしょう。
この記事ではカマンベールの発祥地、フランス・ノルマンディー地方のカマンベール村について書いています。贅沢なひとときを演出するカマンベールチーズを楽しむ前にちょっとカマンベールの歴史に触れてみませんか?
チーズで有名なカマンベール村へ
カマンベールというチーズは世界中で知られていますが、カマンベールという村がどこにあるのか知っている人は少ないのではないでしょうか。フランス北西部のノルマンディ地方のカマンベール村はカマンベールチーズが生まれた村!人口130人くらいのとっても小さな村ですが、村の名前はチーズのお蔭で世界的に有名に!
ヴィムティエ町でカマンベール博物館の見学
まずはお隣のヴィムティエという町でカマンベール博物館を紹介しましょう!この村も、別の博物館が2件と教会と建物1件だけというなんとも可愛らしいところです。
お店もとっても小さいので、ツアーの際は博物館の中で説明を聞くグループと試食&買い物をするグループに分かれていただきました。
カマンベールチーズの製造方法を学びます
博物館では最初にどのようにカマンベールチーズが作られるのかを説明してもらいます。
カマンベールチーズというのは、無殺菌の牛乳から作られ、白カビで包まれた外皮が特徴。通常は牛乳を加熱し、微生物を殺菌します。これによりチーズが安全に製造されると同時に、バクテリアが後から導入されることを防ぎます。
次に、牛乳に凝固酵素を加え、牛乳がゲル状になるまで待ちます。これにより、凝固したカードが形成され、これが後のチーズの基本となります。凝固したカードを切り、小さな塊(カーデル)にします。これにより、余分な水分が抜けやすくなります。
カーデルを特定の形に成形し、余分な水分を取り除きます。この段階でチーズに特有の形状が与えられます。成形されたチーズは食塩水に漬け込まれ、表面にカビが生えやすくなります。これがカマンベールチーズの特徴的な白い外皮を形成します。
塩漬けが終わった後、チーズは特定の湿度と温度で熟成されます。このプロセスで風味や食感が発展し、チーズが完成します。
熟成すると香りと味わいが一層深まり、チーズが柔らかくなり中はクリーミーでトロリとした感じになります。食卓に並ぶと、まさにフランスの風情と伝統が感じられる一品ですね。
完成したカマンベールチーズは丸い木箱に詰めて型が崩れないようにします。
この木箱の上に貼る丸いシールですが、作ったお店それぞれのオリジナルのものがあって面白いですよ。いままで作られてきた歴代のシールが飾られています。
カマンベールチーズの賞味期限と保管方法
カマンベールチーズの賞味期限は、大体1カ月くらいなので、日本に持って帰ることも可能ですが、夏はなるべく涼しい場所に保管しておくように気をつけましょう。
そして、カマンベールチーズだけではないですが、外国からチーズを持って帰る時は、必ずナイロン袋に何重にも入れておきましょう。洋服の中に挟んだりはあまりしないように!万が一の時、匂いが洋服にうつって、二度と着れなくなってしまいます!!それなら、手荷物で・・・って思うのですが、トロリとしたチーズは液体物とも捉えられますので、やはりスーツケースに入れて預け荷物にすることをおススメします。
ヴィムティエの町にはカマンベールを作ったマリー・アレルの像が!
博物館のすぐそばにそびえ立つのは、ノートルダム教会!小さな村にしてはとっても立派な教会ですね!中に入ってみるととても美しいステンドグラスを見る事ができます。
主に、聖書の場面が表されているのですが、ヴィムティエでの生活のシーンも取り入れられているみたい。
カマンベールが作られるようになった背景
ヴィムティエの町でもう1つ見ておきたいのが、マリーアレルの像!
カマンベールチーズが初めて作られたのは、フランス革命の頃だと言われています。パリ郊外から逃げてきた聖職者が、カマンベール村の農婦、マリー・アレルさんにブリー地方で作られていた白カビチーズのレシピを教えたんだそう。
マリーはそのブリーチーズより、さらに小さな円盤状のチーズを独自の製法で作ることに1791年に成功して、それがカマンベールチーズとなり、そのレシピはマリーの子孫に受け継がれていったのです。ナポレオンも愛したといわれ、マリー・アレルに敬意を表してフランス中に彼女の彫像が建てられたとのこと!
ちなみに、カマンベールチーズと、ノルマンディ地方の名産物、シードルのお酒はとっても相性が良いんですって!
とっても小さなカマンベール村!
それでは、ヴィムティエの村を出てカマンベール村に向かいましょう!ヴィムティエよりもさらに小さな可愛らしい町です。カマンベール村の入り口で写真を撮りましたが、村全体は後ろに見えているので全部!本当に可愛らしい小さな村ですね。村の中にも博物館があるのですが、お昼なので閉まっていました。
全景を見渡しても本当に小さくて可愛い村ですね!
ここで、あのカマンベールチーズが生まれて、世界中に広がっていったのだと思うと感慨深いものがあります。
カマンベールチーズは、そのまま食べても美味しいですし、アヒージョなどにしても美味しいですよ。是非、フランスの小田舎を旅した気分で、味わってみてくださいね!
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