コロナのおかげで、長い自粛生活を強いられていましたが、ようやく
明日6月19日から、県境をまたいだ移動が緩和されます!
「でも、まだまだ遠くに出掛けるのは怖いよね」
「どこか、近くで良いところがあれば出掛けようかな」
季節も良いし、せっかくだから少し出掛けてみたいと思っているあなた。
改めて、近場観光がおススメです。
例えば、関西にお住まいの方なら、歴史もあり、食べ物もおいしく、
ゆったり観光ができる丹波篠山を訪れてみてはいかがでしょうか。
丹波篠山は、江戸時代に城下町として発展した場所で、
その頃からの名所や名産品は、今なお、民謡のデカンショ節によって、歌い継がれています。
平成27年から始まった日本遺産のリストに、このデカンショ節や
城跡、城下町、伝統的建造物群保存地区などが、いち早く登録されました。
(丹波篠山デカンショ節ー民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶ー)
ここでは、関西からの近場観光に最適の、丹波篠山の魅力とおすすめを紹介いたします。
今なら、一面に咲き誇る、美しいゆりの花畑も楽しめますよ!
是非、この週末の行き先の候補にしてくださいね。
丹波篠山ってどこにあるの
丹波篠山は兵庫県の東、京都府との境目に位置しています。
2019年5月1日に篠山市から、丹波篠山市に変更されました。
城下町などの歴史地区があるのは、市の中央部(右の地図のアの部分)と
なっています。
大阪からは、JR福知山線で約1時間。JR篠山口まで、通常料金は1170円です。
1時間に約1本出発する、特急こうのとり(特急代990円)に乗れば乗り換えなしで
1時間弱で到着しますが、区間快速でも1時間10分程で到着します(2~3本/時間)。
伊丹、宝塚、三田と抜けると、窓の外にはのどかな田園地帯が広がり始めました。
JR篠山口で下車し、丹波篠山の城下町地区までは、
タクシーかバスを利用して移動しましょう(東へ約5kmあります)。
バスの場合は、篠山口(西口)から、篠山営業所行きのバスに乗り、二階町で降りましょう。
城下町を歩いてみよう
日本遺産に登録された丹波篠山は、無形と有形の文化財が合わせて15あるのですが、今回はそのうちのいくつかを訪れました。
日本百名城の1つ篠山城跡
国史跡ともなっている篠山城跡は、1609年に徳川家康が山陰道の要とするために構築しました。
城の設計を担当したのは、築城の名手と言われる藤堂高虎で、池田輝政の指示の元、わずか6ヶ月で完成しています。
しかし、出来あがった城郭があまりにも強固だったため、結局、天守は築かれないままとなりました。
本丸には大書院が築かれ、明治維新後も唯一残っていましたが、昭和19年に火災により焼失。
その後、平成12年に復元再建されています。
篠山城大書院入場料:大人400円 /高校・大学生200円 /小・中学生100円
※2日間有効の歴史美術館・武家屋敷安間家史料館・青山歴史村・篠山城大書院のセット(600円)もあります。
城跡には、他にも堀や石垣、天守台が残っており、そこからは篠山の街全体がを見下ろすことができます。
また、外堀沿いには桜が約1,000本植えられているので、春には花見の絶好の場所となるそうです。
御徒町通りと武家屋敷
篠山城が築かれた1609年の翌年から、約10年の間に城下町の整備が行われました。
町人と武士の住む地区は分けられ、武士の屋敷は城のまわりを取り囲むように建てられました。
篠山城跡の西側にある御徒町通り(おかちまちどおり)は、徒士(かち)と呼ばれる下級武士のお屋敷があった場所で、現在もかやぶき屋根の家が残っており、当時の面影がしのばれます。
明治時代になって藩がなくなると、多くの武士が東京に行ってしまい、武家屋敷は衰退してしまったのですが、平成16年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されたあと、再び街並みの保存計画が行われています。
武家屋敷の住宅は廃墟になっているものもあったり、普通に生活をされているところもありますが、中を見学できるのが、安間家史料館です。
安間家は藩主青山氏の家臣で、標準的な徒士であったとされています。
かやぶきでL字型の母屋とかわらぶきの土蔵が残っており、当時の武家の暮らしがよく分かりますね。
安間家史料館入場料:大人200円、大学・高校生100円、中学・小学生50円
篠山城下町地区と小田垣商店
城跡の南東に広がる地区には、河原町妻入商家群があり、江戸時代に商売の中心となった町並みが約600mに渡り残っています。
5~8mの狭い間口が特徴ですが、奥行きは広く、うなぎの寝床とも呼ばれているのですね。
デカンショ祭りがおこなわれる8月には、提灯が飾られ、江戸時代にタイムスリップしたような気分になれるそう。
また、すぐ近くにある小田垣商店は、1734年から続く老舗の黒大豆のお店で、国登録有形文化財にも指定されています。
古くから、丹波の名産品とされてきた黒豆は、是非お土産に買って帰りたいですね。
丹波篠山とデカンショ節
デカンショ節は、伝統的な歴史や文化が伝わる丹波篠山で、人々がその時々の思いを込めてうたったものが、200年に亘り歌い継がれてきたものです。
定かではないものの、語源は「ドッコイショ」からきたと言われており、盆踊り唄から始まった民謡のようです。
農作業が中心の人々にとって、年に一度の盆踊りはとても楽しみなイベントで、歌詞の中には作業工程や、丹波篠山の風景が織り込まれています。
明治になると全国的に有名になり、日本遺産に登録された文化遺産や、
黒豆や栗といった産物を題材にしたものも出てきて、
さらに郷土色豊かなものへと変わりました。
1953年から始まったデカンショ祭りは、年々その規模が大きくなり、
いまでは兵庫県を代表する夏まつりとなっています。
丹波篠山のグルメ:名物料理を食べよう
旅に出ると、その土地の名物料理を食べたくなるものですね。
丹波篠山にも、ぼたん鍋や黒豆など多くのご当地名物がありますが、
今回は夏なので、おそばを食べることにしました。
ひいらぎや:丹波焼の器と、豊かな篠山産食材のコラボ
二階町のバス停から、歩いてすぐのところにある「ひいらぎや」さんに入りました。
ツルっとしたのどごしが絶品の純手打ちそばや、こだわりの山の芋料理が楽しめます。
丹波からは出石も近いので、出石の皿そばも食べることができます。
また、食材だけでなく、器にもこだわりがあるそうで、日本六古窯として知られる丹波焼の1つ、立杭(たちくい)焼きのどんぶりや、だし入れを使用されているので、目でも楽しめますね。
ぼたん鍋や黒豆などの郷土料理
先ほど紹介した黒豆ですが、丹波では黒豆商品が多く販売されています。
さらに、黒豆パンも有名!
行列ができるパン屋さんもあるんだそうですよ。
冬にはぼたん鍋も楽しめます。ぼたん鍋とはイノシシの肉を使ったものですね。
白菜やごぼう、人参、シイタケなどの野菜と一緒に鍋で煮込むのだそうですが、お皿に猪肉をボタンの花のように並べていたことから、この名前がついたそうです。
初夏だけの特別な景色:ゆり園の満開の花
6月に入って、ゆりが見ごろを迎えました!
約10万本の見事に咲き乱れるゆりが見られるのは玉水ゆり園。二階町のバス停からは
徒歩約10分で到着します。
ピンク・赤・白・黄・・・とさまざまな色の約60種類のゆりが、
15,000平方メートルの敷地に植えられています。
同じ種類の花ごとに、きれいに並べられていて、まるでカラフルな絨毯のよう!!
早咲きのものは、すでに満開を迎えていますが、遅咲きの花もあるので、
これからしばらく楽しめそうです。
また、奥の方では、あじさいも咲き始めていました。
帰りには売店でメロンパフェを食べましょう!このボリュームで500円!!
売店では、あじさいやゆりの球根、また丹波篠山のお土産も買うことができます。
篠山玉水ゆり園入園料:大人700円/小人350円
お問い合わせ:ささやま玉水
まとめ
丹波篠山、いかがでしたでしょうか。
郷土色豊かな城下町、のどかな景色を楽しみながら散策をしたり、グルメを
楽しんだり、1日ゆったり過ごすことができます。
ゆり園は7月初めまでの開園予定(開花状況により変更します)。
美しい花畑に、心を癒されに訪れてみてくださいね。
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