菅原道真が最後を過ごした『太宰府天満宮』!合格祈願はここでしよう! - ぱんだららの旅と節約と通訳ガイドを目指すブログ

菅原道真が最後を過ごした『太宰府天満宮』!合格祈願はここでしよう!

太宰府天満宮と菅原道真観光地&歴史の偉人
太宰府天満宮と菅原道真
記事内に広告が含まれています。
シルビー
シルビー

今年も通訳案内士の試験日が近づいてきて、ドキドキするわ!

ペッチー
ペッチー

神頼みではないけれど、学問の神様と言われている、菅原道真が祀られている天満宮のお守りを持っていると良いかも!

通訳案内士の筆記試験日まで、もうわずかとなりましたね。
神頼みしてでも、受かりたいけれど、どこにお参りしようかなと、あなたは迷っていませんか?

受験のシーズンになると、合格を願う人達で、毎年大変込み合う場所があります!
それが、全国の天満宮!
学問の神様、菅原道真公が祀られている神社ですね。

全国各地に天満宮はありますが、その中でも特に有名なのが、大阪市の大阪天満宮、京都の北野天満宮、そして福岡の太宰府天満宮です。

ここでは、その中でも、菅原道真公の霊廟として篤い信仰のある、太宰府天満宮菅原道真が学問の神様として祀られる理由を書いています。

試験の前には、ぜひ天満宮をお参りして、試験合格を願ってくださいね!

学問の神様、菅原道真とは

道真が生まれたのは、平安時代初期、845年のことでした。
藤原家が力を伸ばし、摂関政治が始まった頃です。

貴族の家に生まれた道真は、幼少の頃から非常に頭がよく、11歳の頃には漢詩を詠み、25歳では官吏登用試験に合格しています。

遣唐使の廃止

890年には、宇多天皇の側近として蔵人頭(くろうどのとう)という役職に就き、その後も次々と出世していきます。
当時、日本は唐の国と取引をしており、遣唐使を送っていたのですが、894年に、道真は遣唐大使の役目に任じられます。

しかし、その頃の唐は次第に衰退していっていたのと、航路の危険性を考え、遣唐使の派遣を進言し、決定されます(→白紙<894>に戻そう遣唐使)

唐との交易が途絶えたことで、それまで影響された大陸文化が途絶え、日本独特の文化(国風文化)が栄えるようになるのですね。
かな文字が発達し、それまでは漢字のみで書かれていた文が、かなと漢字の混じった文字で書かれるようになりました。

藤原時平との対立

娘が宇多天皇の女御となったことで、さらに天皇家と強い結びつきを持った道真は、宇多天皇が醍醐天皇に譲位した後も重要され、ついには最高の位である右大臣にまで登りつめます。
この時に、同じように力を持っていたのが左大臣の藤原時平でした。

時平は、家格が低い道真が自分と同じ位について活躍しているのが許せません。
他の道真に嫉妬を抱いている貴族と共謀して、醍醐天皇を廃位しようと陰謀を企てている、とうわさを逃し、道真を失脚させます(901年昌泰の変/しょうたいのへん)。

太宰府への流謫

道真は、子供4人共々、流刑に処せられ、大宰府へ行くこととなります。
その悲しみようは例えようもないくらいだったとか。
道真は梅の花が大好きだったのですが、太宰府へ向かう前に、特に好きだった梅の木に向かって詠んだ歌があります、

とっても、有名なので覚えておきましょう。

『東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ』

春になって東風が吹いたら、その風を私のところまで送ってね。主人がいなくなっても、春が来たらちゃんと蕾を咲かせるんだよ、といったところでしょうか。

太宰府天満宮のおみくじ
やったぁ!大吉!

この梅の木、凄いんですよ!!梅の木も菅原道真が大好きだったんでしょうね。
なんと、空を飛んで、道真がいる太宰府まで飛んでいったんだそうです。
今でも、大宰府天満宮に、その梅の木(飛梅)が残っています。

太宰府天満宮の飛梅
太宰府天満宮の飛梅
参照:MARIE MARIAさんによる写真ACからの写真 

当時の太宰府は、まだ整備が整っていない何もないところで、政治に係わることも許されず、道真は満足に食べるものもなかったそうです。
不憫に思った近くの餅売りの老婆が、道真にことあるごとにお餅を届けたのですが、
道真の亡き後は、お餅に梅の枝を添えてお墓に供えていたそうで、それが今の太宰府名物、『梅ヶ枝餅』となったのですね。

左遷されて2年後、903年に失意のまま、道真は59歳で亡くなってしまいます。

道真の死後

道真の死後、京都では不思議なことが次々と起こります。
まず、道真を左遷させた張本人である、藤原時平が39歳の若さで突然病死してしまいます。
それから、時平に加担して、後に右大臣になった源光(みなもと の ひかる)も、突然沼に落ちて死んでしまいました。死体が上がってこなかったと言うから、不気味です。

また、天皇家にも不幸は訪れ、醍醐天皇の息子や孫が次々と亡くなってしまいます。

さらには、930年に天皇が住むすぐ近くの清涼殿に落雷事件が起こります。
長い間、雨が降らずに、干ばつが続いていたため、朝廷の方達が集まって、雨乞いをしている最中のことでした。
突然の大雨に加え落雷で、多くの死傷者が出る事態となり、ショックを受けた醍醐天皇もこの事件から3カ月後には崩御してしまわれます。

これはもう、さすがに、道真が怒って怨霊になって、祟っているに違いない!
京の町の人々は怯え、なんとか道真の怒りを解こうと、道真の子供たちを京に呼び戻します。
また、道真の名誉を挽回するべく、元の右大臣の位を授け、さらには左大臣、太政大臣という位を与えたのです。

道真の怨霊は、雷の事件があったことから、『雷神』と結び付き、やがては『天神』として崇拝されるようになります。
こうして、全国に菅原道真を天神として崇める天満宮が建てられることとなります。
京都の北野天満宮は、道真の怨霊を鎮めるために、朝廷によって建てられました。

最初は、怨霊を鎮めるために建てられた天満宮でしたが、時の流れと共に、道真の恐ろしいイメージは薄れていきます。
そして、生前非常に頭の良かった道真のイメージが残り、やがて天満宮は『学問の神様』がいらっしゃる場所として、合格祈願などのお参りをする人々から崇められるようになったのですね。

菅原道真の墓所、太宰府天満宮

さて、それでは、太宰府天満宮にお参りしましょう。

天満宮までは、列車「旅人ーたびとー」で

博多駅からは、バスか電車で行くことができますが、今回は電車で行くことにします。
せっかくなので、1日1本しか出ていない、大宰府観光列車「旅人ーたびとー」に乗ってみました!
博多から、まずは、西鉄福岡駅を目指してくださいね(徒歩か地下鉄で行くことができます)。

「旅人ーたびとー」は西鉄福岡駅を9時46分に出発して、大宰府駅には10時13分に到着です。
※運休日や、土日ダイヤにお気をつけください。

車両によって絵柄も違うし、記念スタンプなどもあるので、到着までも楽しむことができますよ!

ー旅人ー3号車は太鼓橋と花菖蒲のデザインです
3号車は太鼓橋と花菖蒲のデザインです

DAZAIFU TRAIN 旅人(西鉄)

門前町を抜けて境内へ

西鉄太宰府の駅を降りると、すぐに門前町の通りが見えます。
色々なお土産が売っていますが、それは後でゆっくり見ましょう。

太宰府天満宮の門前町
太宰府天満宮の門前町
牛のお土産が多いです!
牛のお土産が多いです!

あ、梅ヶ枝餅のお店もたくさん出ていますよ!人気の店には大勢の人が並んでいますね。

梅ヶ枝餅
梅ヶ枝餅

さて、前方に、大きな鳥居が見えてきました。この鳥居をくぐったら、太宰府天満宮の境内です。

菅原道真を祀る天満宮には、必ずと言っていいほど牛の像があります。
道真の御遺骸を載せた牛車が、動かなくなったところを墓所と定めたから、という説がありますが、他にも道真が丑年生まれだったとか、亡くなったのが丑の日だったから、といった説もありますね。

牛は道真の、つまりは神様の使いとされているのですね。
頭をなでると知恵が授かると言われていますよ!

神のお使いの牛
神のお使いの牛
麒麟の像もあった!
麒麟の像もあった!

心字池と3つの橋

さて、御本殿の前に、心という字の形をした心字池が見えてくるのですが、この池には3つの橋が掛かっています。
手前から、太鼓橋・平橋・太鼓橋と繋がっていますが、これは過去・現在・未来・を表す橋と言われているので、3つ目の橋の上では、くれぐれもコケないように気をつけて歩いてくださいね。

太鼓橋と心字池
太鼓橋と心字池

橋を渡り終えたら、正面に楼門が見えてきます。右側の手水舎で清めてから中へ入りましょう!

楼門
楼門
太宰府天満宮
太宰府天満宮

御本殿で参拝

さて、いよいよ道真公が祀られている、御本殿です。
905年に祠廟が建てられ、919年に醍醐天皇の勅令によりご社殿が造営されました。
何度か兵火などで焼失してしまい、現在の御本殿は1591に造営されたものです。
国の重要文化財に指定されています。

御本殿

右側の木が、飛梅ですよ。

せっかくなので、学問成就のお守りを買うのを忘れないでくださいね。
おみくじも引いてみましょう!

合格のおまもり

まとめ

太宰府天満宮と菅原道真、いかがでしたでしょうか。

学問の神様が祀られている場所として、今や受験生にも大人気の天満宮。
菅原道真の悲しいお話があったのですね。

ここでは、大変賢かった道真の生涯と亡くなってから天神として祀られるようになるまで、そして太宰府天満宮について書きました。

試験の前に、機会があれば是非、全国にある天満宮を訪れてくださいね!

太宰府天満宮オフィシャルホームページ

大阪天満宮オフィシャルホームページ

北野天満宮オフィシャルホームページ

コメント

タイトルとURLをコピーしました