通訳案内士のお仕事はもちろんガイディングですから、当然ガイドが出来ないと始まりませんね。少しずつ、観光地の情報も集めていきたいと思います。
私自身のメモの為でもあるので、ガイドマークのところの重要単語からはWikipediaなどの案内に飛べるようにしています。
最初はここ!京都の清水寺!
約2年掛かっていた本堂の檜皮葺き替え工事がようやく2019年末に終了しましたね!
長かったですが、50年ぶりの新しい檜皮に葺き替えられたとの事で、その素晴らしい景観を再び見るのが楽しみです♪
京都も今はまだコロナウイルスの影響で、観光客が少ないようですが、またいつかたくさんの人が戻ってきて賑やかになりますように!!
個人で行く場合は、京都駅からバスに乗って行くことが多いですが、ガイドの場合はバスかタクシーなどで清水寺の駐車場から始めることが多いと思います。
大型バスの駐車場を降りたら、清水寺へと続くメインストリート(松原通り)へ!!
お土産屋さんがたっくさん並んで普段ぎゅうぎゅう詰めになっているところです。
分かりやすいのは、角にある七味屋本舗ですね。くれぐれも松原通りを下まで降りていってしまわないように何度も案内しておきましょう。
メインストリートは両側にお店が立ち並んでいて、ついつい見入ってしまうので
お土産は帰りに!仁王門までは必ず付いて来てね!と予め言っておきましょう。
旗を見失っても1本道なので問題ありません。仁王門前でいったん集合!
広い広い境内の清水寺へのスタートはここから。
👉仁王門は重要文化財に指定されています。
応仁の乱の時に一度消失しましたが15世紀末に再建されたので、
室町時代の特徴があります。
色鮮やなか丹塗りのため、『赤門』とも呼ばれています。
高さは14m、横幅は10mあります。
中に安置されているは鎌倉時代最大といわれ、高さは3m65cmあります。
軒下の真ん中に掛かっている『清水寺』と書かれた額は平安時代中期に藤原行成の筆によるものです。
仁王門を抜けたら右側へ進み、緩い階段を上りましょう。3重の塔が見えてきました。
この鮮やかで美しい三重塔に強い関心を示す外国人の方は多いそう。
👉最初の建立は847年でしたが、たびたび焼失して、今のものは1632年に再建されたもの。1987年に解体修理し、その際極彩色文様が復元されました。高さは31mあり、日本でも最大級の三重塔として知られています。
三重塔の後ろ側、西門の方へまわると京都の町や松原通りがよく見渡せますよ。
さて、三重塔を過ぎ、藤棚と経堂(重要文化財)の間を通り抜けていくと、右側に拝観券売り場があります。
☆拝観料・・・大人400円、中学生以下200円 (団体料金なし)
団体で来た場合はまとめて買って配りましょう。拝観券は上の写真のようなしおりになっていて絵柄は春夏秋冬で変わります(夜間拝観券はまた違う柄のようです)
入口は個人客用と団体客用に分かれているので、全員そろって中へ。入ったら真正面にかの有名な『清水の舞台』があります。
👉この舞台の凄いところは懸造り(かけづくり)という手法で、釘を一本も使わずに最長約12mの巨大な欅の柱を並べてつくられているところです。元々は御本尊の観音様に芸能を奉納される目的でつくられました。清水の舞台から見下ろす京都の街並みは大変美しく、四季折々の景観を楽しめます。舞台は高さ約18mあり、本堂から突き出た形になっています。昔は清水寺の御本尊に命を預けてこの舞台から飛び降りることがあったそうで、助かれば願いが叶い、死んでも成仏できると言われていました(生存率は85%くらいだったそう)。このことから大きな決断をすることを『清水の舞台から飛び降りる』というようになったのですね。
さて、本堂を出たらすぐ左側に鳥居が見えます。ここは縁結びの神様がいらっしゃることでも有名な地主(じしゅ)神社です。
なぜお寺の中に神社があるのか不思議ですね。これには日本独特の神仏習合の考え方が関係しています。多神教の日本人はあまり深く考えることはないかもしれませんが、一神教の地域から来られたお客様には不思議に思われるかもしれないですね。予め、お寺と神社の違いやそれぞれの参拝方法など説明しておくと良いかもしれません。
地主神社で人気なのが『恋占いの石』です。写真では見えにくいですが、2つの大きな石があり、片方の石からもう片方まで目を閉じて歩いて、たどり着くことが出来れば恋が叶うと言われています。独身の女性には大人気の場所ですね。色々な種類の縁結びのお守りも販売されていますので是非案内してあげましょう。
地主神社から元の道に戻ると音羽の滝へという看板が見えてくるので、スロープへと進みましょう(階段もあるのですが、時間があればスロープがお勧めです)。このスロープの途中からはガイドブックなどでよく見ることが出来る清水寺の本堂の写真を撮ることが出来ます。
修復中の写真しかないのですが・・・
スロープは少し長いのですが、散策を楽しみながら降りて行きましょう。下までたどり着くと右側に人だかりが出来ている場所が・・・そう、ここが大人気の音羽の滝です。そもそも、清水寺の名前はこの滝に由来しているのですね。
👉この滝は3つに分かれていて、それぞれの水を飲むと御利益があると言われています。写真に向かって、左から学業成就、恋愛成就、そして延命長寿とされています。飲む前には必ず後ろの不動明王様にご挨拶してから願いを掛けましょう。飲むのは一口で十分ですよ。並ぶのに時間がない時は滝の水も販売されているので購入して持ち帰ることも可能です(音羽霊水 1本500円)。
清水寺の拝観が終わったら、松原通りをぶらぶらと買い物をしながら、各自バス停まで戻ってもらいましょう。
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