和食を英語でどう説明する?難しい会席料理の英訳にチャレンジ! - ぱんだららの旅と節約と通訳ガイドを目指すブログ

和食を英語でどう説明する?難しい会席料理の英訳にチャレンジ!

日本食を英語で通訳ガイド
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シルビー
シルビー

おいしい和食を英語で説明したいけれど難しいわよね。

ペッチー
ペッチー

うん、日本独特の料理方法やメニューの書き方を細かく伝えるのは難しいよね。外国人にも美味しさが伝わるようになるべく簡単に説明してみよう!

外国人の友達に、日本の美味しい料理を説明しようとして、どう説明すれば良いか分からず困ったことはありませんか?

通訳ガイドのお仕事をしていると、外国からのお客様に旅館や料亭で 日本食のメニューを紹介するという事も多くなってきます。  

しかし、日本食を説明するのって簡単なようで結構難しいですよね。

特にお品書きは、日本語でさえあまり聞いたことがない ようなものもあり、かなり難関。

あまり難しい言葉を使ってしまうと、大切なことが伝わらず、お客様もお料理を楽しめないという結果にもなってしまいます。

日本食をなるべく簡単に、英訳することに今回は挑戦してみたいと思います。

懐石料理と会席料理の違いから

通訳案内士試験対策でも良く出てくる会席料理と懐石料理の違い。

そもそも、懐石料理と会席料理何が違うの?

日本人でもその違いをきちんと説明できる人はあまりいませんね。

懐石料理の由来とは!なんで懐に石なの?

最初に懐石料理について。

懐石は茶道からきたもので、千利休が始めたとされているそうです。

元々はお茶をいただく前に提供された食事で、一汁三菜が基本だったそう。  

お茶はとても濃いので、空腹時に飲んでしまうと胃を痛めてしまうことから、軽く食事を済ませてお茶を楽しむようにしていたみたいですね。  

懐石という言葉は禅宗のお坊様が空腹をみたすために暖かくした石を懐に入れた、 ということからきたそう(※諸説あり)。

そのため、空腹を満たすという意味で懐石が 使われるようになったのかもしれませんね。  

つまり、懐石料理は茶事の一部であり、本来の目的はお茶を美味しくいただくため、 ということなのです。  

会席料理はどんな場面で出される料理?

一方、会席料理宴会や会食などで提供されるコース料理。  

もともとは、酒を伴う宴会で提供されていた本膳料理が簡略化されたものを言います。

献立は懐石料理と同じく基本は一汁三菜ですが、最初から酒がふるまわれ、 ご飯と汁ものは最後に出されます。  

厳格な献立の決まりはありませんが、三菜は懐石にならい、刺身・なます、 吸物・煮物、焼物・焼魚とするのが多いようです。

また、現在ではそのあとにお通し・揚げ物・蒸し物・和え物・酢の物などの肴が連なり、 最後に飯・味噌汁・香の物、そして水菓子が出てくるようです。  

会席料理とは、つまり、酒宴の席で出される豪華な料理で 今の日本料理と言えばほぼ会席料理を指すようです。  

英語で簡単に説明してみよう!懐石料理と会席料理の違い

では、英語で会席料理と懐石料理の違いを書いてみます。

There are 2 types of Japanese course cuisine. Actually both pronounced the same (Kaiseki Ryori) , but each Chinese characters are different.  

The first type of cuisine is served before the tea ceremony.

This is a light meal and offered as hospitality to guests to enjoy delicious tea. (If you are too hungry, your stomach will hurt by drinking strong tea).

In Chinese character, it is written “bosom-pocket stone cuisine”.   It was originated from the Buddhist monk practice of placing warm stones in the front of their robes to ward off both the cold and hunger. Basically,  one soup and three dishes are served.  

On the other hand, another Kaiseki Ryori is a course-style cuisine offered at banquets and dinner parties.

This gorgeous course dishes are usually served with sake (Japanese wine) from the beginning.

Dishes are served in the order decided and rice and soup are served last. Nowadays, this type of dishes are served for entertaining guests as formal Japanese dishes.

会席料理のコースを英訳

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会席料理と懐石料理の違いが分かったところで・・・

(要するに旅館などで出されるコース料理は会席料理ということですね)

さて、メニューを訳してみましょう!

以前、泊まったことのある旅館のメニューをお借りすることにいたします。

会席料理のお品書きの例

食前酒 Aperitif

香住鶴 梅酒 
・Plum wine produced by Kasumitsuru (Japanese sake factory)

もともと和食には食前酒はなかったのですが、西洋文化の影響を受けて出されることが多くなりました。

基本は日本酒が多く、季節感や色合いを考えて出されています。

前菜 Appetizer

前菜はお品書きに書かれていないこともあるので訳するのが難しいですね

焼きナスの生ハム巻き      
・Grilled eggplant rolled with dry-cured ham

蛸とアボカドのジュレ掛け
・Octopus and Avocado with Gelée

栄螺(さざえ)の旨煮      
・Turban Shell boiled in soy sauce and sugar

豆豆腐                             
・Tofu

但馬高原鶏の蓼味噌焼き     
・ Miso (mixed with smartweed leaves) grilled chicken raised in Tajima Plateau

前菜は、料理のはじめに出される酒のつまみの意味があります。

先付(さきづけ)と書かれている場合もあります。

旨煮とは、甘味を主体にし、濃い味に仕上げた煮物のことをいいます。砂糖、みりん、お酒、醤油を加えて調味しています。        

蓼味噌焼きとは、蓼の葉をすり鉢ですり味噌と混ぜたものです。

向附(むこうづけ)Sashimi (raw fish slice plate) 

刺身は会席料理では向附としてだされることが多いです

地魚と変わり貝の御造り 近海漁港より 
・sashimi of local fresh fish and shell

向附とは、日本料理で膳の向こう側につける料理のことをいいます。なますか刺身が多いです。

鍋物 Hot Pot   

但馬牛のしゃぶしゃぶ 特製出汁で 
・Shabu-shabu of Tajima beef with original Japanese soup

鍋物には、すき焼きやしゃぶしゃぶなどがありますが、そのままSukiyaki、Shabu-shabuでも通じます。鍋料理の場合、Hot potと言います。

合肴(あいざかな)Side Dish 

但馬牛リブロースステーキ 旬の野菜を添えて 
・Rib Steak of Tajima beef with seasonal vegetables

合肴は、焼き物と煮物の間にだされる一品で、一般的には蒸し物や揚げ物といった料理が多いです。

焼肴 Grilled dish 

活鮑踊り焼き 
・Grilled fresh Abalone

焼魚は焼き物とも言い、会席料理でのメイン料理となるもので、主に魚を焼いたものです。

進肴 (すすめざかな)Additional side dish 

特選雲丹のお刺身 
・Sashimi of special sea urchin

進肴は「酒をすすめる肴」という意味があります。店主が心入れで出す一品や珍味などをいいます。

追肴(おいざかな) Additional side dish 

但馬ポークの冷しゃぶサラダ 白みそドレッシングで 
・Salad of cold Tajima Pork and fresh vegetables with white miso dressing

※追肴は進肴と同様店主が心入れですすめる追加料理のことです。追肴・進肴は強肴(しいざかな)ともいいます。強肴とは、「強いてもう一品すすめる肴」と意味があります。強肴は、一汁三菜などを出したあとにさらにお客様にすすめる料理のことで、和え物や揚げ物が多いです。

蓋物 Lidded dish 

蓋物では茶碗蒸しや餡かけが出されることが多いですね

梅茶碗蒸し 
・Plum taste savory steamed egg custard with assorted ingredients and plum dressing

油物 Deep Fries 

夏野菜のかき揚げ餡かけ
・Mixed seasonal vegetable tempura in a sweet soy glaze

御食事 Cooked rice

お食事(ご飯と汁物)は会席料理では最後に出てきます

蛤飯 
・Cooked rice with clam

お食事は基本的にはごはんが出てきますので、Cooked riceもしくはSteamed riceにします。

かやくご飯の場合は、Cooked rice with~で、ごはんと何を混ぜているか書きます。

吸物 Soup 

鮑とレタスの薄葛仕立て椀 
・Clear soup with abalone and lettuce

香の物 Pickles 

香の物三種 
・3 kinds of pickles

会席料理で必ずと言って良いほど、ごはんと汁ものと一緒に出てくるのが香の物です。

お漬物のことですね。これはPicklesで大丈夫です。

水菓子 Desserts 

西瓜とココナッツミルクゼリー 
・watermelon and coconut milk jelly

水菓子(デザート)は和菓子であっても洋菓子であってもDessertsで良いです。和菓子の場合は、Japanese confectonaryにしても良いかもしれませんね。

会席料理を上手く英語で説明できるようになりたいですね

参考にしたい日本食を案内している本

先日、蔦屋書店に行った際に英語でつくる和食 カラー版 寿し、天ぷら、豆腐料理…日本の代表料理からマナーまでという本を見つけました。

日本食のレシピが書いてあるのですが、上の段に日本語、下の段に英語が書かれていて、さらに手順が写真で詳しく載っているので、とっても分かりやすかったです。

すごく勉強になるので、日本食を紹介する機会の多い方にはおススメです。

外国人の方には、お土産として渡しても良いかもしれないですね。

まとめ:日本語メニューを訳すのはたくさん練習しよう

ひととおり訳してみましたが、やっぱり難しかったです。そもそも日本語さえ読めないものが結構ありました。  

日本語メニューを美味しそうに英語で伝えるのはなかなか至難の業ですね。  今後は魚の名前一覧の作成もしてみたいと思います。

あの、お品書きを見ながら次は何が出てくるんだろう!と ドキドキする気持ちに外国からのお客様にもなってもらいたいのですが、 なかなか詳細まで説明するのは苦労しそうです。たくさんのメニューを見て訳すことに慣れていくしかないですね。

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