
通訳ガイドの仕事を副業でした時はどのように確定申告をしたら良いのかしら?

はじめて通訳ガイドの確定申告をしたので、ボクの経験を話すよ!
私が通訳ガイドとしてデビューしたのは2023年のことでしたが、その時は1回のみだったので、本格的に働き始めたのは2024年でした。
副業の収入が20万円を超えなければ所得税の確定申告の必要はないのですが、2024年は20万円を超えたので確定申告の必要がありました。 (20万円を超えなくても市民税の申告は必要となります)
確定申告自体はふるさと納税などで行ったことはあったのですが、副業の確定申告は始めてだったのでとても時間が掛かってしまいました。
しかし、一度確定申告を行ってしまえば、次の年以降はしっかり準備ができるので問題なさそうです。
もし、今年通訳ガイドの副業を始めるとしても、最初から記録をつけていれば確定申告の際にも慌てる必要はないので、ぜひ普段から収入と支出を記録しておくようにしてくださいね!
通訳ガイドの副業で得た収入は雑所得で申告
確定申告を行おうと思った時に一番悩んだのはそもそもどこに収入や支出を記載すれば良いかということでした。
私はフルタイムで会社員をしているので通訳ガイドはあくまで副業となります。もし、通訳ガイドが本業の場合は複雑になる青色申告を考えても良いのですが、私の副業の収入はそこまでないので簡単な白色申告をしました。
会社員として働いた分の所得税はすでに年末調整を会社で行ってもらっていました。保険の控除などもすでに引いてもらっているので、今回の確定申告で計算するのは通訳ガイドの仕事で得た収入分に対する所得税となります。
※ふるさと納税を行った方で確定申告をする場合は、ワンストップ特例をしていても確定申告の際に申告しないと控除されなくなってしまうので気をつけましょう。
さて、それでは通訳ガイドの副業で得た収入はどこに入力すれば良いでしょうか。所得の種類には利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得、一時所得および雑所得の10種類があります。
通訳ガイドの副業で得た収入は『雑所得』に記載します。私はここをどうすれば良いか分からずとても困りました。
雑所得は、他の9つの所得のいずれにも当たらない所得をいい、公的年金等、非営業用貸金の利子、副業に係る所得(原稿料やシェアリングエコノミーに係る所得など)が該当します。通訳ガイドの仕事も原稿料と同じように考えられるのですね。
通訳ガイドの副業の確定申告は収入と控除を計算する
では、いよいよ記載する内容です。ガイドの依頼元によっては予め源泉徴収されていることをあるので気をつけてください。私がガイドの依頼を受けている会社は特に源泉徴収はしていなかったのですべて自分で計算しました。
通訳ガイドの副業の所得税はどのように決まるのでしょうか。次の式のようになります。
収入は依頼先から入金されたすべての金額になります。
私は2024年は13回のガイドを行ったのですが、その後に振り込まれた額が合計収入額となります。
経費(控除)ですが、通訳ガイドの仕事をする上で使ったすべての金額です。なるべく使った金額を細かく書けばその分控除が増えて支払う所得税が減るのでここを計算するのがとても重要です。
1年目ということもあり、私はこの経費をきちんと付けていなかったので後悔しました。2025年は細かいところもきちんと記録していこうと決意しました。
では、経費の合計にはどんなものがあるでしょうか。
・立替費 通訳ガイドの仕事を際はいったんすべて立替るのでかなりの金額になることもあります。くれぐれも申告を忘れないようにしましょう。
・交通費 お客様との合流地点までは自費となるので家から合流地点までの交通費は経費となります。
・お客様へのプレゼント もしお客様に小さなものでもプレゼントをした場合は経費として計上できるのでレシートを残しておくことを忘れないようにしましょう。
・書籍 通訳ガイドの仕事を行う上で参考にしたり勉強したりするのに購入した書籍
・研修費/受験料 通訳ガイドの仕事を行う上で受講する研修や、試験を受けた場合は経費であげることができます。私は通訳ガイドの研修費や京都検定の受験料を計上しました。
ガイドを行うために必要な勉強にかかった費用も計上できます。例えば、大相撲のガイドをするなら大相撲鑑賞のチケット代も研修費に含められますね。お城や寺の拝観料も研修目的で下見に行ったのなら経費にあげることができます。
2024年度の通訳ガイドの確定申告
私が実際に行った通訳ガイドの確定申告(2024年度)がこちらです。
振り込まれた合計額 :355,955円
立替費合計:123,995円
交通費:14,230円
研修費:14,700円
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