最近、体が疲れ気味なの。なにかリラックス出来る方法はないかしら?
それなら、やっぱり温泉に出掛けるのが良いかな。日本の温泉は世界でも注目されているし、訪日外国人にも大人気なんだよ。
旅行としての温泉訪問と言えば、幕末の志士、坂本竜馬が妻のお龍さんと新婚旅行で行った先が鹿児島の霧島温泉だと言われていますね。
ちなみに、この旅行は、日本で初めての新婚旅行だったそうですが・・・
古くは平安時代に編纂された「万葉集」にも温泉地が登場するくらい、世界有数の火山国である日本には、各地に多くの温泉があります。
古来より、傷や病を癒すのに温泉の効力は使われてきましたが、今やリフレッシュしたい日本人にとって、温泉地を訪れることを目的とした旅は当たり前となりました。
ゆっくり温泉に浸かって、地元のおいしいものを食べて・・・最高の贅沢ですね!
そして、この温泉旅行は、近年、訪日外国人にも人気を集めているのです。
今回は、日本人にとっては切り離せない温泉の歴史と訪日外国人にぜひおススメしたい温泉地5選を紹介します。
日本の文化と言ってもよいくらいの温泉!訪日外国人を案内する機会があれば、ぜひ温泉のすばらしさを伝えてりラックする時間を体験してもらいましょう!
日本の温泉の歴史
もちろん、人間がこの世に誕生するもっともっと以前から、温泉は存在していました。
火山活動がある場所に、自然と出来るものですからそれは当然ですね。そのため、日本で一番古い温泉はどこか、となると正確なことは分からないのが実情です。
しかし、古い歴史的文献の中に、温泉の名前を探すことは可能です。
古事記や日本書紀、風土記といった文献によると、道後温泉、白浜温泉、有馬温泉が日本三古湯とされているようです。
また、それ以外にも、玉造温泉も文献に記述がみられるそうですね。
平安時代の文献には、すでに多くの温泉名が登場することから、日本では各地で温泉が利用されていたことが分かります。
様々な成分が含まれている温泉に浸かることで、傷が癒えたり、病気が治ったりするということに自然と人は気付いていたということですね。
同じく温泉好きの民族としてローマ人が挙げられますが、日本人が温泉を楽しむ方法とはまたちょっと違うようです。
どちらにしろ、ここまで色々な温泉を楽しめ、また旅行の目的になる国は日本くらいのものではないでしょうか。
温泉は、日本を代表する文化の1つとして取り上げられるようになりました。
日本に来られた方には、ぜひこの温泉文化を体験し、楽しんでいただきましょう。
日本には温泉はどのくらいの数があるの?
日本には、現在約27,000の源泉があると言われています。
また、日本全国の温泉地には3,000以上の宿泊施設があるので、日本のどこを旅していても大抵近くに温泉地を探すことが出来ますね。
日本で源泉数が多い都道府県ランキング
大分県 | 4,385ヶ所 |
鹿児島県 | 2,764ヶ所 |
静岡県 | 2,261ヶ所 |
北海道 | 2,230ヶ所 |
熊本県 | 1,352ヶ所 |
日本で温泉地が多い都道府県ランキング
北海道 | 245ヶ所 |
長野県 | 215ヶ所 |
新潟県 | 147ヶ所 |
青森県 | 132ヶ所 |
福島県 | 131ヶ所 |
外国人におススメしたい温泉地5選
外国人におススメしたい温泉地を選ぶにあたり、日本の多様な温泉文化と自然の美しさを代表する地を厳選しました。それぞれが日本の温泉が持つ独自の魅力を持っている上、訪れる外国人が日本の文化、自然、そして人々とのつながりを深く体験できる場所です。
各温泉地は、温泉だけでなく、周辺の観光地や食文化といった、日本の豊かなライフスタイルを総合的に楽しむことができます。これらの温泉地を訪れることで、ただ温泉を楽しむだけではなく、日本の深い文化や歴史に触れ、心からの癒しと共に、忘れがたい旅の思い出を作ることができるでしょう。
情緒漂う城崎温泉(兵庫県)
おススメポイントは、この情緒ある柳通りよ♪浴衣を着て歩きたいわ!
城崎温泉は兵庫県で有馬温泉と並んで、古くから人気のある温泉です。
外国人に人気がある理由は、何と言ってもそのユニークな温泉文化と情緒あふれる景観にあります!日本の典型的な温泉街の風情を色濃く残し、訪れる人々に日本の伝統的な美を体感させる場所です。
四季折々の風情が楽しめる上、まるで別の時代にタイムスリップしたような気分になれます。大谿川(おおたにがわ)にかかる石造りの太鼓橋と柳並木、浴衣を着て、下駄を履いてカランコロンと音を立てながら歩きたいですね。
また、外国人観光客にとって魅力的なのは、宿ごとの自慢の温泉に加えて、七つの公衆浴場「外湯めぐり」が可能な点です。各外湯はそれぞれに異なる効能や特色を持ち、浴衣を着て街を散策しながら、気軽に複数の温泉を楽しむことができます。日本独自の温泉文化を深く味わいたい外国人にとって、非常に魅力的で他の温泉地にはないユニークな体験が楽しめます。
【西村屋本館】江戸・安政年間創業。城崎温泉の歴史と伝統を誇る老舗旅館
【城崎円山川温泉 銀花】城崎の奥座敷に立つ、2,000坪の敷地にわずか18室の贅沢空間
【ときわ別館】城崎に佇む23室の閑静な温泉旅館、庭園を眺めながら季節会席を
源泉の数が日本一!別府温泉(大分県)
町中に温泉の匂いが漂っているよね。観光も温泉も楽しめるよ!
源泉数が日本一の大分の中でも、一番有名な別府温泉。
「別府八湯」は別府・鉄輪・観海寺・明礬・亀川・柴石・堀田・浜脇の8つの温泉地からなるのですが、それぞれの泉質が違うので、湯めぐりが楽しめます!
国指定名勝にも登録されている、地獄めぐりも楽しめるので、観光地としても人気ですね!
【ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ】別府の街並みを眼下に、温泉とリゾートを融合したラグジュアリーホテル
【別府温泉 杉乃井ホテル】西日本最大級の絶景露天風呂を有する、温泉リゾートホテル
砂むしが珍しい指宿温泉(鹿児島)
砂の中に入る経験、とっても面白かったわ!
指宿温泉と言えば、砂むし温泉!日本でも、砂むし温泉を楽しめるのはここだけなので、話題性もあり、外国人にもこれから人気が出てきそうです!
砂むしは300年ほどの歴史があり、知る人ぞ知るといったものでしたが、最近、その効用が見直され、その良さが多くの人に知られることとなったのです。
体をリフレッシュさせる砂むしの効果は、普通の温泉の3,4倍と言われているんですよ!
【指宿白水館】指宿温泉の美肌の湯と名物・砂むし温泉を湯めぐりで満喫
【いぶすき秀水園】指宿に立つ和みの温泉宿で、料理長こだわりの「和の絶品」を堪能
日本三古湯の1つ道後温泉(愛媛県)
映画のモデルにもなった言われている重厚な建物がポイントだね!
有馬温泉、白浜温泉と並んで日本三大古湯と言われる愛媛県松山の道後温泉。
怪我をした白鷺が飛んできて、温泉に足を浸していたところ傷が治ったのを見て入浴をしてみたら、病気が治ったのが始まりのようですね。
夏目漱石の坊ちゃんの舞台としても知られています。
道後温泉のシンボルともいえるのが、『道後温泉本館』。
1894年に作られてから、増築を繰り返し、4つの建物が組み合わさった非常に複雑な形をしています。
公衆浴場としては、1994年に日本で初めて重要文化財に指定されました。
その独特の景観は、『千と千尋の神隠し』のモデルになったとも言われていますね。
湯畑散策も楽しい天下の名湯、草津温泉(群馬県)
湯もみ体験も面白いわよね!外国人の方はには解放感のある『西の河原露天風呂』がおススメ!
町の中心、湯畑を中心に、宿や土産店が集まっていて、とても活気のある温泉地です!
現在は、6つの源泉がメインとなっています。
500㎡の大きさを誇る露天風呂がある『西の河原露天風呂』も、四季折々の景観が楽しめ、解放感抜群なので大人気です!
源泉がとても熱いため、「草津よいとこ一度はおいで」のフレーズで有名な草津節に合わせて、大きな板を使ってお湯を冷ます、『湯もみ』が有名ですね。
江戸時代以降の温泉番付の格付けでは、いつも最高位のランクをつけられていた、日本を代表する名泉です。
江戸時代の儒学者・林羅山に、有馬温泉、下呂温泉と共に、天下の三名泉と言われたことから、今でもこの3つの温泉は日本三名泉と言われています。
通訳案内士試験に出てきた温泉地
温泉の名前や場所、特徴は、通訳案内士試験の地理でも、2016年に問題形式が変わって以来よく出題されるようになりました。
2次試験でもトピックに上がることも多いので、過去問を見て、どんな温泉が出題されやすいか、みておくと良いですよ。
過去に名前が出てきた温泉一覧
2014年 なし
2015年 なし
2016年 秋保温泉、作並温泉、遠刈田温泉、鳴子温泉、あつみ温泉、温泉津温泉、
道後温泉、武雄温泉、湯布院温泉、平戸温泉、雲仙温泉、指宿温泉
2017年 大鰐温泉、玉川温泉、鶯宿温泉、不老ふ死温泉、岩室温泉、温海温泉、
瀬波温泉、月岡温泉、大町温泉郷、信州高原温泉郷、蓼科温泉郷、
湯田中渋温泉郷、有馬温泉、城崎温泉、宝塚温泉、湯村温泉
2018年 草津温泉、宇奈月温泉、湯布院温泉、黒川温泉、袋田温泉、湯河原温泉、
伊香保温泉、湯西川温泉、有福温泉、皆生温泉、玉造温泉、三朝温泉
指宿温泉、日奈久温泉、古里温泉
2019年 伊香保温泉、宝川温泉、老神温泉、万座温泉、芦原温泉、片山津温泉、
山代温泉、山中温泉、赤穂御崎温泉、有馬温泉、塩田温泉、宝塚温泉
川棚温泉、俵山温泉、長門湯本温泉、湯田温泉
まとめ:日本旅行のハイライト!忘れられない温泉体験を♪
この記事では、訪日外国人におすすめした温泉として、日本国内の人気のメジャー温泉地5選をご紹介しました。兵庫県の城崎温泉から群馬県の草津温泉まで、それぞれに独特の魅力と歴史があります。
これらの温泉地は、訪日外国人の方々に日本の深い文化と温泉の楽しみ方を知っていただく絶好の機会となるでしょう。日本各地にはまだまだ魅力的な温泉が数多く存在しますが、この記事で取り上げた5つの温泉地は、初めての訪問者にも、リピーターにも、日本の温泉文化の素晴らしさを体験していただくための最良の場所です。
日本には、本当に多くの素晴らしい温泉があるので、どこが良いか迷いますが、ぜひ日本に来られた訪日外国人の方には、どこかで温泉体験をしてもらいましょう。
ここ数年、通訳案内士試験にも温泉がよく出題されるようになりました。そのくらい、訪日外国人の温泉に対する興味が強まっていることが伺えます。
長い旅の途中で、温泉で心身ともにリフレッシュする時間を楽しんで疲れを癒してもらいたいですね!日本の温泉でのひとときが、旅の思い出となりますように♪
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