イタリアでガイドするには資格が必要?4つの案内パターンと通訳ガイドとの相違点 | いつかは素敵な通訳ガイド

イタリアでガイドするには資格が必要?4つの案内パターンと通訳ガイドとの相違点

フィレンツェの町並み通訳ガイド

「海外旅行に行った時に、現地の方が日本語で案内してくれたけど、
日本でいうところの通訳ガイドなの?」

「海外で日本語のガイドをしている人はどんな資格を持っているの?」

あなたは、こんな風に思ったことはありませんか?

言葉の通じない海外へ行った時に、日本語で案内してもらえたら、
とっても安心ですね。難しい歴史や文化の話、専門的な美術の話、
おすすめのレストランやお土産の話、詳しく教えてもらえると、
旅がいっそう楽しくなります。

そんな、現地のガイド。色々な、国のガイドさんを比べてみると、
日本語のレベルもサービスも全然違うな、と思うことがあります。

皆さん、どのようにして、ガイドになられたのでしょうか。

ここでは、世界一の世界遺産数を誇る、観光大国イタリアのガイドについて
日本の通訳ガイドと比べながらお伝えします。

他の国のガイド事情を知れば、日本で外国人相手にガイドをする上で、
ヒントになるものがあるかもしれませんよ。

日本の通訳ガイドとは

日本では、2018年4月1日から法律が変わり、資格がなくても有償で
外国人相手のガイドができるようになりました。

しかし、資格を持っているのと持っていないのでは、お客様側からしても
エージェント側からしても、信用度が全然違いますね。
安心してガイドを任せてもらうには、資格はあった方が、やはり断然
有利なのは間違いないです。

では、以前は資格を持っていない人が、勝手にガイドをしていた場合は、
どうなっていたのでしょうか。

通訳案内士は国家資格の一種で通訳案内士試験に合格しなければなることはできません(通訳案内士法3条)。また実際に業務を行うには各都道府県に登録する必要があります(18条、19条)。通訳案内士の資格を持たずに「報酬を得て」通訳案内を行うことは禁止され(36条)、これらに違反して無資格で行った場合には50万円以下の罰金が課されることになります(40条3号)。通訳案内は報酬を得て業として行う場合に規制されるので、無報酬でボランティアとして行う場合は違法とはなりません。

出典:企業法務ナビ「まもなく施行、改正通訳案内士法について」

実際のところ、どのくらいの人が摘発されたのかは分かりませんが、
日本の法律では、このように資格がない人には罰金が科され、
資格のある通訳ガイドの仕事がきちんと守られていたのですね。

イタリアのガイドは誰がしているの

世界で最も世界遺産の数が多く、観光大国であるイタリア!
2019年末時点で、55か所が世界遺産に登録されています。
(中国が同数で並んでいます)

2018年の観光客数は、6214万人で世界で4番目。日本の約2倍の観光客数でした。

イタリアに行ったことある!という方、南北を横断された方も多いのでは、
ないでしょうか?その場合、色々なガイドさんに会わなかったですか?
イタリアでは、スルーガイド(旅の最初から最後まで一緒に行動)が来ることはほぼなく、それぞれの街で別々のガイドが案内(スポットガイド)することが多いのです。

「そういえば、訪れたそれぞれの街で、日本人の方が案内してくれたような気もするし、現地の人がいたような気もするし、、、」

そうなんです、イタリアの場合は、ガイドの案内は4つのパターンに分かれます。

  • イタリア人ガイドが日本語で案内
  • 日本人ガイドが日本語で案内
  • イタリア人ガイドが英語で話して、日本人通訳が日本語で案内
  • イタリア人ガイドが英語で案内(添乗員が通訳)

イタリア人の日本語ガイド

最初のパターンは非常に珍しいです。
なぜなら、イタリアは観光大国とは言え、欧米のお客様が圧倒的に多いから。
英語やヨーロッパ各地の言葉が話せるガイドはごまんといますが、日本語が出来るイタリア人となると非常に稀

日本の通訳ガイドで言うなら、タイ語やロシア語の資格を持ってる方、
くらいになりすね。(例えば、2018年の通訳案内士試験の英語合格者数は
584人に対し、ロシア語は4人、タイ語は1人でした)

なかなか、そんな状況なので、イタリア人の方に日本語での案内はしてもらえる可能性は低そうです。

イタリアにいる日本人のガイド

では、「イタリアには日本人がいっぱい住んでいるみたいだし、日本人がガイドになったら良いのに!」と思われるかもしれません。

そうできれば良いのかも知れません。
しかし、後述しますが、実はイタリアでガイドになるのは、めちゃくちゃ難しいのです

例えば、日本に住んでるタイ人やロシア人が、通訳案内士試験を受けたとしても、すぐ受かるわけではないですよね。語学ができればガイドが出来るわけではないのです。

イタリア人ガイドと日本人通訳の組み合わせ

「でも、日本からイタリアに行く人多いよね。イタリア人で日本語が話せるガイドも少ない、日本人のガイドの数も少ない。じゃあ、どうしてるの?」

大都市での多くは、3つ目のパターンになります。
現地の日本人の方が案内してくれるのですが、実は資格がないのでガイドではなく、あくまで通訳という立場。そのため、正式なガイド資格を持ったイタリア人ガイドが、側についているのですね。

イタリア人ガイドと日本人添乗員という組み合わせ

さらに、小都市へ行けば、通訳が出来る日本人もいない場合があります。
そのような時は、英語を話すイタリア人ガイドがついて、英語で案内するのですが、一緒に行った添乗員が通訳するというパターンが多く見られます。

イタリアのガイド資格試験について

さて、それでは、イタリアのガイド資格、取るのはどれくらい難しいのでしょうか?

イタリアのガイド資格は地域ごと

そもそも、日本と大きく違うのは、日本は全国をカバーした、
イタリアは1都市をカバーしたガイド資格なのです。

なにしろ、世界遺産の数だけでも55個もあるイタリア。それも、文化的価値があるものが多く、どこに行っても説明しなくちゃいけないことばかり、、、
とても、全国なんてカバーしきれません。

そのため、フィレンツェのガイド、ローマのガイド、ベネツィアのガイドと分かれているのです。
フィレンツェとローマの両方でガイドする場合、本当は両方の資格がいるらしいですが、、、
まあ、そこはまだ、きちんと線引きがされてない事もあるようです。

ガイド試験ってどんなものなの

資格を持った公認観光ガイド(Guida turistica autorizzata)になるために、
各地で行われる試験ですが、この試験に受かるためには、
例えばフィレンツェでは、400時間の講習と現場研修、さらに2日間に渡る
試験に合格しないといけないそうなのです!

400時間ということは、1日8時間びっしり講習受けても、
50日間それを続けないといけないのですね!

日本の通訳案内士試験も、まあまあ合格するの大変でしたが、、、
さすがに、800時間は勉強してないかな、、、

そして、試験確実に受かるわけではないし、、、本当に厳しいですね

↓↓↓さらに詳しくはイタリア在住、フィレンツェ公認ガイドの方のブログでどうぞ

もし無資格でガイドをしたら

ここまでして、やっと取れる観光ガイドの資格ですから、国がきちんと仕事を守ってくれています。

無資格ガイドが勝手に案内していたら、すぐに捕まってしまいます。
本当にすぐ捕まります!そして、高額の罰金!!!

1,000ユーロ以上ということですから、日本円だと12万から15万くらいですね。
更には、現地に住んでいる場合は、次回の在住資格の審査にも影響が出てしまうそう!
そこまでのリスクをおかしてまで、ガイドしないですよね。

捕まるのは、外国から来た、資格ガイドをつけずに添乗員が案内しているケース等が多いようですね。

ローマなどでは特に取り締まりが厳しくなり、資格カードを常に身につけて
おかないといけない、といった決まりもあるようです。

まとめ

イタリアのガイド制度、いかがでしたでしょうか。
難しい試験に合格しなくてはいけないことは、日本と似ていますが、
地域ごとの資格がいるといったところは、日本とは違いましたね。

また、イタリアでは、今も無資格ガイドの案内は認められていませんが、
日本では認められるようになってしまいました。

このように、違う国のガイド制度を調べてみるもの面白いですね。
欧州のガイド制度は似たようなところが多いですが、アジアなどは全く違います。
また、次回は、別の国のガイド制度を紹介いたしましょう!

にほんブログ村 英語ブログ 英語 通訳・翻訳へにほんブログ村 旅行ブログ 添乗員・ツアコンへ
↑↑↑ランキングに挑戦しています。クリックしていただけると励みになるので嬉しいです♪

コメント

タイトルとURLをコピーしました