平安京はどこにあった?京都創生館にあるジオラマとマップで確認! - ぱんだららの旅と節約と通訳ガイドを目指すブログ

平安京はどこにあった?京都創生館にあるジオラマとマップで確認!

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シルビー
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今年の大河ドラマは『光る君へ』!紫式部が生きていた平安時代の都ってどんな感じだったんだろう?

ペッチー
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平安京がどんな感じだったのか見て見たいよね!京都創生館には立体的なジオラマがあって平安京をイメージすることができるよ♪

平安京の歴史と位置

平安京の誕生と歴史的背景

平安京は794年桓武天皇によって現在の京都にあたる地域に建設されました。この新しい都は、中国の長安城や洛陽城を手本に作られ、碁盤の目のように整然とした街路が特徴です。以降、約1100年間にわたり日本の首都として機能しました。

新しい都を選ぶために桓武天皇は、狩猟を装いながら山城国の葛野郡宇太村を訪れました。翌年には藤原小黒麻呂らに調査を命じ、この地が選ばれたのです。自然の地形や風水の影響があったとされています。四神相応の地として北に船岡山、東に鴨川、西に山陰道、南に巨椋池がありました。

平安京は東西4.5km、南北5.2kmの長方形の都城として計画され、中心には政治の中心となる大内裏が設けられました。大内裏には天皇の住まいや朝堂院・豊楽院、二官八省をはじめとした官庁が並び、が、ここで国家の重要な儀式が行われました。

大内裏の四面には合わせて14の門があり、南中央の朱雀門を入ると朝堂院があり、朝堂院の北東に内裏がありました。

大内裏の建物は、火災や大風などで何度も倒れその都度修復されましたが、11世紀頃になり天皇が大内裏外の里内裏に移住するようになると維持が難しくなりました。

また、右京は湿地帯であったため、左京よりも早く衰退します。平安時代末期には戦乱が続き、京内は荒廃しましたが、鎌倉時代から室町時代にかけて再び復興しました。

1869年、明治天皇が東京に移るとともに、平安京としての機能を終えました。しかし、今日の京都市の基礎はこの平安京にあります。平安京の計画と建設は、日本の都市計画の一つの重要なモデルとなったのです。

平安京の位置はどこにあったのか?地理的解説

平安京は、現在の京都市に位置しており、東西4.5km、南北5.2kmのほぼ正方形の都城として計画されました。

平安京の北限は一条大路で、現在の今出川通と丸太町通の中間にあたります。南限は九条大路で、現在のJR京都駅南側を通る九条通に相当します。東限は東京極大路で、現在の寺町通にあたる場所に位置していました。西限は西京極大路で、JR嵯峨野線花園駅や阪急京都線西京極駅を南北に結んだ線です。

平安京の位置が現在の京都市とどのように関連しているかを理解するためには、当時の地理的環境や周辺の地形を考えることが重要です。平安京の位置は、その時代の人々の生活や文化にどのような影響を与えてきたのでしょうか。

現在の京都には平安京の面影はほとんど残っていませんが、当時のマップを現在のマップの上に重ねてみると平安京のあった場所が分かって面白いですよ!

現在の地図の上で赤い枠で平安京のあった場所が描かれています

京都創生館で見る平安京のジオラマの魅力

京都市平安京創生館は、京都市生涯学習総合センター(京都アスニー)1階にある展示施設です。平安京ゆかりの地・造酒司(みきのつかさ)跡に建っています。

ジオラマから読み解く平安京の街並み

京都創生館で見る平安京のジオラマの魅力は、まさに平安京を復元したかのような臨場感を味わえる点にあります。目の前に広がるジオラマは実際にあった平安京の1000分の1の縮尺で作られており、当時の平安京の街並みや建物、人々の生活がリアルに再現されています。

大河ドラマ『光る君へ』のオープニングでも平安京の街並みとして上手く描かれていますね。

真ん中をはしる大通りが朱雀大路で手前にある門が羅城門

平安京の町並みや建物が立体的に再現されているジオラマを実際に目の前で見てみると、まるでその時代にタイムスリップしたかのような感覚を楽しむことができます。見ているだけで当時の息吹や賑やかさを感じることができ、平安時代の日常生活に思いをはせることができますよ。

この平安京復元模型はある年を現しているのではなく、平安京400年間をひとつの平面にあらわしています。大内裏や近辺は平安時代前期の状態、中心部は平安時代中期、そして白河や六波羅いったいは平安時代後期の状態が復元されています。

季節は初夏が想定されており、辺りは緑におおわれ、田植えがすすみ畑の麦が色づいているという設定です。

希望すれば、京都創生館では専門の解説員が展示物について詳細に説明してくれます。歴史に詳しくない方でも平安京の魅力を存分に楽しむことができますよ。

平安京があった場所の詳細なマップ

壁にはマップが貼られていて、平安京があった場所が一目で分かるようになっています。

平安京の地理的な配置や主要施設が記されたマップは、当時の都市構造や交通の便を理解するのに役立ちます。マップを見ながら、当時の人々がどのように移動し、暮らしていたのかと考えてみましょう!

平安京の中心には幅約84mの朱雀大路が南北に走り、その北端に朱雀門、南端に羅城門が配置されていました。朱雀大路を中心に東側を左京、西側を右京と二分されていました。

平安京の内部は東西に13本南北に11本の大通りがあり多いく区画されていました。大路によって区切られた東西の列を条、南北の列を坊という条坊制だったのです。

ジオラマ以外にも臨場感あふれる展示が!

館内にはジオラマ以外にも復元模型がいくつかあり、平安京を体感することができます。儀式や宴を行った建物が「豊楽殿(ぶらくでん)」。豊楽院の中心的建物で、国家的な饗宴のための施設でした。発掘調査によって東西46m南北23mであったことが分かっています。

豊楽殿の復元模型。1/20の大きさです。

院政期に現在の左京区岡崎のあたりに建立された6つの寺院(六勝寺)の中のひとつが法勝寺で白河天皇によって1077に造営されました。伽藍の中心には約81mの八角九重の塔がそびえていたそうです。この巨大な八角形の塔を持つ法勝寺の復元模型も作られています。

法勝寺の復元模型。1/100の大きさ。

平安時代の暮らしの展示

平安時代の暮らしの展示も多くあります。平安時代の貴族の服装や毎日の生活、どんな物を食べていたかなどの展示もあるので当時の暮らしを知ることが出来て楽しいですよ!

十二単など当時の装束についての展示
当時の貴族が食べていたとされる食事の例

体験コーナーでは、十二単などの平安装束を身にまとって写真を撮ることも可能です!記念に残る写真が撮れること間違いなし!無料で体験できるのが嬉しいですね!

まとめ:京都創生館で平安の時代を楽しもう!

京都創生館で展示されている平安京のジオラマとマップは、平安京がどこにあったのかを理解するのに非常に役立ちます。ジオラマは当時の街並みを忠実に再現しており、平安時代の生活を垣間見ることができます。詳細な地理的解説と共に、平安京の誕生から発展の過程を視覚的に学べる展示は、中学生から大人まで幅広い世代に理解しやすいです。

実際の位置を把握しながら、平安時代の街並みや生活様式をリアルに感じることができるため、京都の歴史をより深く学ぶ良い機会となるでしょう。京都創生館を訪れて、平安京がどこにあったのかを直接確認してみてください。

京都創生館

住所:〒604-8401 京都市中京区丸太町通七本松西入 京都市生涯学習総合センター
          (京都アスニー)1階

電話番号:075-812-7222

休館日:火曜日(祝祭日の場合はその翌平日)・年末年始

展示時間: 10:00~17:00(入場は16:50まで)

入場料:無料

アクセス:京都から 市バス206/約22分→千本丸太町下車 
          JRバス/約20分→丸太町七本松下車

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