令和元年に、シルビーの故郷の堺にある仁徳天皇陵が、世界遺産に登録されたわ♪
『百舌鳥・古市古墳群』だね!堺には、他にも歴史的に価値ある場所やモノがたくさんあるから、是非観光に行ってみたいね!
世界三大墳墓の1つ、大阪府堺市にある『仁徳天皇陵』が『百舌鳥・古市古墳群』の1部として、2019年に世界遺産に登録されました。
日本で登録された、23番目の文化遺産です。
ここでは、仁徳天皇陵を含む、『百舌鳥・古市古墳群』の楽しみ方、また千利休や与謝野晶子の故郷でもある堺の魅力的な場所、名物やおススメのお土産などを紹介します。
今後、インバウンド観光客の訪問先としても注目されそうな堺!
ぜひ一度、ゆっくりと訪れてみてくださいね。
『百舌鳥・古市古墳群』って?
世界遺産に登録された理由
『百舌鳥・古市古墳群』の世界遺産への登録が決定されたのは、2019年7月6日のことでした。
大阪府下で、初めての世界遺産登録なる『百舌鳥・古市古墳群』は、ユネスコの諮問機関である、国際記念物遺跡会議 (ICOMOS、イコモス)によって、下記の点が評価されています。
「4世紀後半~5世紀後半にかけ広域の豪族による連合政権が初期国家を形成してゆく過程を示している」、「四種の墳形と規模に差異がある古墳群からは被葬者の身分差が読み取れる」、「古墳時代は中国の律令制を採り入れる前の日本固有の文化である」、「古墳の形状は後の時代の皇族の墓形に受け継がれており埋葬の伝統を証明している」、「土製建造物の極めて優れた技術があったことを示している」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
古代日本の文化が世界に認められたのは、本当に嬉しいですね。
登録の対象となったのは、百舌鳥地域(堺市)と古市地域(羽曳野市・藤井寺市)にある49基の、4世紀から5世紀後半にかけて造られた古墳群でした。
その中で、一番大きく、一番有名な仁徳天皇陵(大山陵古墳)を紹介します。
仁徳天皇陵の場所は
仁徳天皇陵は堺市の中でも、海からそう遠くない場所にあります。
古墳時代は、海からやってきた外国の人が、船の上から見てその大きさに驚いたというくらいですから、相当大きかったのでしょうね
日本一の大きさの仁徳天皇陵(大仙陵古墳)
日本ではもちろん一番大きい仁徳天皇陵ですが、エジプトのピラミッド、中国の始皇帝陵と並び、世界三大墳墓の1つでもあります。
その、鍵穴の姿をした古墳の形の写真は、教科書でも見たことがあるのを覚えている方も多いのではないでしょうか。
前方が四角、後方が丸くなっているため、『前方後円墳』と呼ばれています。
鍵穴部分の丘の長さは約525mあり(2018年に再調査し修正)、3段で築成されています。
その丘の周りは、3重の堀で囲まれていて、その一番長い部分の長さは840mにもなります。
今みたいに、機械も何もない時代。これだけ大きな墓を作るのは、さぞ大変だったであろうことが予想されますね。延べ680万人が働いて、少なくとも16年が掛かったと言われています。
埋葬されているのは、仁徳天皇という説が有力ですが、細かく調べていくと、実際には違うという説も出てきているようです。一緒に埋葬されている埴輪や須恵器の特徴から、作られたのは5世紀前半と推定されています。
仁徳天皇陵と古墳の観光
古墳の周りを歩いてみよう
残念ながら、仁徳天皇陵古墳の堀より中へ入ることはできません。
この古墳の大きさを体感するには、周囲を歩いてみることが一番です。
堀の外には、整備された遊歩道ができています。
ぐるっと一周すると2850メートル。結構ありますね!
最後は正面に戻りましょう。鍵穴の下側中央に位置する場所になります。
ここには、拝所が設けられているので、お参りをしてから帰ってくださいね。
堺市役所の21階展望ロビーからの眺める
堺市役所の21階展望ロビーには誰でも無料で訪れることができます(2020年は8月中旬まで閉鎖予定)。
地上80mの場所にある展望ロビーは回廊式になっていて、360度の景色が楽しめるようになっているので、晴れていれば、六甲山や、生駒・金剛山も見渡せますよ♪
仁徳天皇陵は真上から、と云うわけにはいきませんが、横からでも十分その大きさを実感することができます。
他にも周辺の古墳をいくつか見る事が出来ます!
カフェスペースもあり、ゆっくり景色を楽しみたいですね。
また、古墳について詳しく知りたい場合は、ボランティアガイドさんが無料でガイドしてくれるのでありがたいですよ!
堺に来たら、絶対に行って欲しいおススメスポットです。
堺市博物館でVR体験
堺市博物館は拝所から、徒歩約5分のところにあります。
ここでは、堺の歴史や美術、文化に関する展示を見ることができます。
なかでも、おススメしたいのが、VRで見る『百舌鳥古墳群を上空から見渡せる疑似体験ツアー』!
5分弱のツアーの中では、上空300mから古墳を見渡したり、入ることのできない古墳内部の再現された石室に入ったような体験が出来ます。
博物館観覧料 大人 200円 大学生以下 100円 中学生以下 50円
※2020年7月7日から8月10日までの間、博物館の観覧料が無料になります
VR体験(博物館観覧料込み) 800円
古墳グッズのお買いもの
古墳ファンならずとも、思わず買ってしまうのが古墳グッズ。
古墳アクセサリーや、古墳エコバック、古墳こんにゃくまで売っているのが、仁徳天皇陵のすぐそばにある土産店「もず庵」。
一番人気は、泉州庵の『手焼き 埴輪せんべい(箱入り30枚)』
帰る前に忘れずに立ち寄ってくださいね!
『もず庵』場所:堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁150-4 大仙公園内 収塚古墳広場
(JR百舌鳥駅から徒歩2分)
歴史文化の町 堺の観光
堺の魅力は古墳だけではありません。
戦国時代に、堺は貿易港として繁栄し、当時は世界でも珍しい自治都市となりました。
そんな堺は、日本第一の技術・文化の発信地であり、職人・商人らは全国各地で活動を広げて、堺の文化を広めていきました。
戦国時代は、『ものの始まりはなんでも堺』と言われるほどだったそうです。
例えば、堺で始まったものには、鉄砲、自転車、先行、傘、瓶詰めの酒などがあります。
また、堺は、茶の湯文化を大成させた千利休や、女性の自由と自立を求めた与謝野晶子のふるさとでもあります。
さまざまな時代に思いをはせて、町歩きを楽しんでみましょう。
さかい利晶の杜
さかい利晶の杜は、千利休と与謝野晶子の生涯や自分物像を通じて、堺の歴史と文化の魅力を発信する文化観光施設です。
施設の中には、『千利休茶の湯館』や『与謝野晶子記念館』、また『観光案内展示室』があります。
他にも、千利休屋敷跡前の『茶の湯体験施設』では、椅子席でお抹茶とお菓子がいただいたり、自分でお茶を点てたりすることもできますよ。
堺の有名な和菓子
茶の湯文化の影響を受け、お茶請けとして出される和菓子作りにも、堺は力を入れてきました。
ケシの実が入ったけし餅や鎌倉時代から続く老舗『かん袋』のくるみ餅などは今でも人気の商品です。
まとめ
世界遺産に新しく登録された仁徳天皇陵を含む『百舌鳥・古市古墳群』、いかがでしたでしょうか。
古墳の中には入れないものの、様々な楽しみ方があるので、是非訪れてくださいね。
また、昔から、ものづくりの町として発展してきた堺には、他にも多くの見どころがあります。
千利休や与謝野晶子のふるさとでもある堺、その歴史ある町並みをゆっくりと散策してみてください。
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