紫式部の大河ドラマ館と一緒に訪れたい福井・越前の観光地 - ぱんだららの旅と節約と通訳ガイドを目指すブログ

紫式部の大河ドラマ館と一緒に訪れたい福井・越前の観光地

紫式部旅行
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歴史の教科書で名前は見かけるものの、その実像に触れる機会は意外と少ない紫式部。紫式部の作品が持つ深遠な世界観は、今もなお多くの人を魅了し続けています。その魅力を深く理解するには、実際に彼女が生きた時代の空気を感じることもひとつの方法です。

『源氏物語』の作者として知られる紫式部は、一緒に一度だけ都を離れて越前に滞在していたと伝えられています。その頃の経験は源氏物語にも活かされているとのこと。今年の大河ドラマは、紫式部を主人公とした「光る君へ」!紫式部が過ごした越前にも大河ドラマ館がオープンするので一緒に行かれる方も多いかと思います。ぜっかく福井に行ったら大河ドラマ館と一緒に越前の名所を巡ってみませんか?

この記事では、越前・大河ドラマ館と一緒に巡りたい福井の観光名所を紹介しています。「紫式部公園」から出発し、「越前和紙の里」や「タケフナイフビレッジ」など、魅力あふれるスポットを巡ってみましょう!

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紫式部公園:古の雅を偲ぶ緑豊かな休憩所

紫式部公園は、福井県越前市にある、平安時代の様子を感じることができる静かで雅な空間です。この公園の名前はもちろん紫式部にちなんで名付けられており、四季折々の自然の変化を楽しむことができる広大な公園内には、十二単をまとった金色の紫式部像があります。

また、精密な時代考証のもとに設けられた全国で唯一の寝殿造庭園には釣殿がしつらえ、そこからは赤色の橋と山の借景を望むことが出来て、紫式部が生きた平安時代の趣をしばし体験することができます。

700坪の池の水面には紫式部像や月が映り続けるようになっており、四季折々のきめ細やかな演出が施されています。春には桜が咲き誇り、穏やかな風が花びらを舞い上がらせる様子は、まるで平安貴族が楽しんだであろう古典的な宴の情景を再現するかのようです。夏には緑が深まり、秋には紅葉が公園を彩り、冬には雪景色が静かな風情を演出します。

項目詳細
名称      紫式部公園 (Murasaki Shikibu Park)        
住所福井県越前市東千福町20-369
電話番号0778-22-3012
開園時間24時間開放
駐車場あり(乗用車30台、大型バス3台)
特記事項入園無料
紫式部公園について

紫ゆかりの館:紫式部の足跡に触れる旅

紫式部公園に隣接した場所に『紫式部と国府資料館 紫ゆかりの館』が2021年4月23日にオープンしました。紫ゆかりの館では、紫式部が武生で過ごした時間と越前・丹南地域の伝統的工芸品について知ることができます。

紫ゆかりの館に足を踏み入れると、几帳風グラフィックや絵巻物風映像が広がる紫式部の間にでます。ここでは、彼女が越前で過ごした青春の日々を彷彿させる雅な展示を見学することができます。

また、越前和紙で丁寧に作られた下向(げこう)行列の様子や、紫式部の和紙人形もあり、平安当時の雰囲気を楽しむことができます。

しるべの間では、紫式部の時代より脈々と受け継がれている伝統の技が施された越前・丹南地域を代表する伝統的工芸品が展示されています。日用品や雑貨、源氏物語をモチーフにしたグッズの購入も可能です。

項目詳細
名称         紫ゆかりの館 (Murasaki Yukari Museum)
住所福井県越前市東千福町21-12
電話番号0778-43-5013
開館時間9:00~17:00
定休日月曜日(月曜が祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日〜1月3日)
入館料無料
駐車場あり
紫ゆかりの館について

越前和紙の里:伝統工芸に触れる和の体験

紙漉き体験

越前和紙の里は、日本が誇る伝統工芸の一つである和紙の製作技術を体験できる場所です。1500年以上の歴史を持つ越前和紙は、その美しさと品質の高さで知られていて、今もなお受け継がれているその製法は国からユネスコ無形文化遺産登録の候補に選ばれています。

伝統と自然が織り成す美しい街並みが並ぶ全長230mの通りが越前和紙の里。その中にある施設では、専門の職人が丁寧に説明を加えながら披露してくれる和紙の製作過程のデモンストレーションを見たり、実際に自分の手で和紙を作る体験をすることができます。

水と植物の繊維だけで作られる和紙は、そのシンプルさの中に深い美しさを秘めています。「パピルス館」では専門の指導のもと、自らの手で繊維をすくって形成し、乾燥させることで、世界にたった1つのオリジナルの和紙を作り上げることができます。「卯立の工芸館」では、伝統工芸士が昔ながらの道具を使って紙を漉く様子や、屋外での和紙天日干しなど、和紙が作られる一連の工程を見ることができます。

「紙の文化博物館」では、越前和紙に関する歴史や紙漉きの工程などのパネルが展示されており、和紙がいかに日本の文化と密接に関わってきたかを実感することができます。越前和紙の里では、単に和紙を作る技術だけでなく、その背後にある文化や歴史を学ぶ貴重な機会が得られますよ。

項目詳細
名称越前和紙の里 (Echizen Washi Village)
住所福井県越前市新在家町8-44
電話番号     0778-42-1363
開館時間午前9時~午後4時(休館日:年末年始 毎週火曜日)
駐車場あり(乗用車約60台、バス10台)
特記事項施設によって開館時間や入館料が異なる可能性あり         
越前和紙の里について

タケフナイフビレッジ:匠の技が生む刃物文化

タケフナイフビレッジは、日本刀や包丁などの刃物製造の伝統と技術を学び、体験することができる独特の文化体験施設です。このビレッジは、数百年にわたる日本の刃物製造の歴史を今に伝え、訪れる人々にその精神と技術を体験させることを目的としています。

日本の刃物はその美しさと機能性で世界中に知られており、タケフナイフビレッジでは、その製造過程を一から学ぶことができます。ビレッジ内の工房では、熟練の職人たちが鍛造、研磨、仕上げといった刃物作りの各工程を実演しており、職人技の精緻さと、それを支える厳しい訓練と献身を間近で見ることができます。

また、タケフナイフビレッジでは、実際に職人と一緒に刃物を作る体験教室に参加できます。材料を赤めてハンマーで鍛え打つ「火造り鍛造」から始まり、最後に柄を付けて仕上げる所まで、ほとんどの工程を体験できます。作成した刃物は、自宅に持ち帰ることができます。

タケフナイフビレッジ協同組合は、​​現在13社の刃物会社で構成されており、ショップでは各社の製品はもちろんのこと、共同で制作したTakefu Knife Villageブランドの製品の購入が可能です。

項目詳細
名称タケフナイフビレッジ (Takefu Knife Village)  
住所福井県越前市余川町22-91
電話番号       0778-27-7120
開館時間9時~17時 定休日:年末年始のみ
駐車場あり (大型バス駐車可能)​
タケフナイフビレッジについて

越前陶芸村:土と炎が紡ぐ芸術品を体験

1971年に誕生した越前陶芸村は、広大な越前陶芸公園を中心に、見て学ぶ「資料館」、作って楽しむ「陶芸教室」、使って味わう「茶苑」から生る福井県陶芸館や、越前焼を買うことが出来る「越前焼の館」、食事処や宿泊施設など、福井県や越前焼についての知識が深めることができる子供から大人まで誰でも楽しめる場所です。

福井県陶芸館の2階にある資料館では、大壺に素手で触れる体験をしたり穴窯のジオラマの展示を楽しめます。また、1階の陶芸教室では、スタッフの丁寧なサポートを受けながら電動ろくろを使った本格的な陶芸体験や、越前の粘土を使って、食器や花びんなど自分だけのオリジナル作品を作る手ひねり体験、または素焼きの器に自由に絵や文字を描く絵付け体験ができます。

陶芸館の横にある越前古窯博物館では、越前焼のお茶碗でお抹茶をたしなむこともできますよ。

項目詳細
名称福井県陶芸館 (Fukui Prefectural Ceramic Museum)  
住所福井県丹生郡越前町小曽原120-61
電話番号     0778-32-2174
開館時間午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
定休日・月曜日(休日を除く)・休日の翌日(土・日・休日を除く)
・年末年始(毎年12月28日から1月4日)
入館料福井県陶芸館入館券  一般 300円、団体240円
スペシャルパスポート 一般1,000円、団体950円
共通入館券      一般 500円、団体450円
駐車場無料 (収容台数:250台)
越前陶芸村について

越前そばの里:手打ち体験で味わう郷土料理

越前そばの里は、越前地方特有のそば文化を体験できる、福井県の美しい自然に囲まれた施設です。ここでは、伝統的な手打ちそば作りを体験し、地元ならではのそばの風味を堪能することができます。プロの指導のもと、そば打ちの基本から学び、自らが打ったそばを茹で上げ、その場で食べることも、または持ち帰ることも可能です。また、そば作りだけではなく、水ようかん作りの体験もできます。

越前そばは、その香り高い風味としっかりとした歯ごたえが特徴で、地元の人々に愛されるだけでなく、遠方から訪れる観光客にも人気です。越前そばの里では、そば粉と水のみを使ったシンプルながら深い味わいのそばを古民家の雰囲気が味わえる落ちついた空間で楽しむことができます。

越前そばの里は日本一の生そば生産工場で、1日で約5万食を製造しています。そばの製造工程はガラス越しに見学することができます。また、併設された資料館ではそばがどのようにして越前地方の生活に根ざしてきたのかを学ぶことができますよ。

項目詳細
名称越前そばの里   (Echizen Soba Village)       
住所福井県越前市真柄町7-37
電話番号     TEL:0778-21-0272
開館時間9:30 ~ 16:00 
定休日年中無休(1月1~3日は休み)
入館料無料
駐車場無料
越前そばの里について

「ちひろ生家」記念館:童画家の原点に触れる

「ちひろ生家」記念館は、世界的に愛されている童画家・いわさきちひろの生誕の地に立てられた記念館です。記念館では、ちひろの幼少期から成長し、童画家としての才能を開花させた原点を知ることと、また、ちひろの作品とその生涯に深く触れることができ、美しい童画の世界を体験することができます。

この記念館は、ちひろの母である文江が暮らしていた大正時代の趣を復元し、2004年10月16日に開館しました。1階は高校教師であった文江が武生に赴任した際に過ごしていた和室をイメージした部屋が設定されていて当時の雰囲気を感じることができます。2階はちひろのアトリエを再現していて、ギャラリースペースでは、ちひろ美術館と連携した企画展などが随時開催しています。

2017年9月には、別館がオープンし、絵本ライブラリーやビデオコーナーが追加されました。ここでは、ちひろの絵本や関連書籍などをゆっくりと読んだり、ちひろと文江の誕生を紹介するビデオを鑑賞することができます。

項目詳細
名称ちひろ生家 記念館 (Chihiro Birthplace Museum)      
住所福井県越前市天王町4-14
電話番号      0778-66-7112
開館時間10:00~16:00
定休日毎週火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始休館
入館料一般300円(高校生以下は無料)
駐車場無料

まとめ:越前・大河ドラマ館と一緒に訪れたい観光地

福井・越前地方は、紫式部公園のような歴史的な美しさから、越前和紙の里での伝統体験、タケフナイフビレッジでの匠の技術まで、多様な魅力に満ちています。

今年は大河ドラマ『光る君へ』で紫式部が注目されていますが、越前は紫式部が生涯でただ一度都を離れて過ごした場所。大河ドラマ館も開館されるので訪れる方も多いと思います。3月16日には、北陸新幹線も金沢~敦賀間で開通するので東京から福井県まで乗り換えなしでアクセスできるようになります。

せっかくなのでこの機会に福井・越前地方をじっくり観光してみてはいかがでしょうか。この記事では、越前・大河ドラマ館と一緒に訪れることができるおすすめの越前地方の観光地を紹介しました。ぜひ、ゆっくり滞在して紫式部が滞在した越前の地を楽しんでみてください。

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