日本のことわざを英語にしてみよう(4)~三人寄れば文殊の知恵~ | いつかは素敵な通訳ガイド

日本のことわざを英語にしてみよう(4)~三人寄れば文殊の知恵~

三人寄れば文殊の知恵英語のことわざ
ペッチー
ペッチー

今日も、日本のことわざを英語で紹介するよ

シルビー
シルビー

日本独特の言い回しは英語にするのは難しいわね。
どんなことわざなの?

ペッチー
ペッチー

『三人寄れば文殊の知恵』だよ。それでは、早速みていこう!

日本の案内をする際に、日本のことわざを一緒に話すことが出来れば、日本の歴史や文化を紹介する上で、役に立つことも多いのではないでしょうか。

そのことわざの意味や、どのようにしてつくられたかを、関連のある土地を訪問する前に話してあげると、なおいっそう日本の旅が楽しくなって良いですよ。

三人寄れば文殊の知恵の意味

日本で生まれ育ったなら、小さい頃からよく聞く言葉で、意味もなんとなくは分かっているのではないでしょうか。

そう、1人だとなかなか良い考えが浮かばなくても、3人いれば誰かが何か良いアイデアを出す、といった感じですね。

それでは、もう少し詳しくみてみましょう。

三人とは誰のこと

ここでいう三人とは、ごくごく普通の一般人のことを指しています。
つまりは、平凡な人、凡人ですね。
決して、ノーベル賞を取れるような凄い人のことではありません。

文殊とは

文殊とは、仏教で崇拝の対象となる、文殊菩薩様のことで、智慧を司る仏様です。
学業向上合格祈願など、学問に関することで御利益があると言われている有難いお方ですね。

釈迦如来を中尊として、その脇で、普賢菩薩さまと一緒に守っています。
釈迦三尊像のパターンの1つです。
右手には、智慧の象徴の宝剣、左手には蓮華や経典を持っていらっしゃいます。
百獣の王、ライオンの上に乗っていることが多いです。

文殊菩薩
文殊菩薩 
出典:TTJさんによる写真ACからの写真 

知恵とは

文殊菩薩様が司る『智慧』の意味は、下記のとおりです。

智慧(ちえ)とは、一切の現象や、現象の背後にある道理を見きわめる心作用を意味する仏教用語

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

人間が持つとされる『知恵』の意味とは少し異なるような気もしますね。

知恵とは、道理を判断し処理していく心の働き。筋道を立て、計画し、正しく処理していく能力。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

元々は、三人寄れば文殊の智慧だったのが、知恵に変わってしまったのかもしれません。

総合的な意味

つまり、三人寄れば文殊の知恵とは、1人では何も思い浮かばない普通の平平凡凡の人であっても、3人くらい集まって色々なアイデアを出し合っていけば、智慧を司る文殊菩薩様のような、すごいことを思いつくかもしれない、ということですね。

個人主義ではなく、集団の意見を好む日本人の性質が出ている言葉のような気もします。
1人で悶々と考えていても何も浮かばなくても、会議などで、話し合いを重ねるうちに、素晴らしいアイデアが出てくるということがありますよね。

英語での訳し方

直訳してみると

Out of the counsel of three comes wisdom.

出典:weblio 英和辞典・和英辞典

よく分からない・・・

これだけ言ってもよく理解してもらえるか分かりませんね。英語圏でも、使われていなさそうです。

英語のことわざなら

では、このことわざに似たような英語のことわざは、そもそもあるのでしょうか。

ありました!これ!

Two heads are better than one.

もしくは、

Four eyes see more than two.

どちらも、1人より2人が良いという意味ですね。
しかし、2人ですか・・・
やはり、英語圏の方は、大勢で集まって意見を出し合うのは苦手なのかしら。

三人寄れば文殊の知恵を説明する最適な場所

さて、このことわざを紹介する最適な場所があります。

それが、日本三文殊!文殊菩薩様が祀られているお寺です!

日本三文殊

受験生に大人気の日本三文殊、1つ目は大和の安倍文殊(奈良県桜井市)、2つ目は出羽の亀岡文殊(山形県高畠町)、そして3つ目は丹後の切戸文殊(京都府宮津市)です。

そのひとつ、丹後の切戸文殊を紹介しましょう。

天橋立のすぐそばにある、『智恩寺の文殊堂』!

日本三文殊のひとつ、智恩寺。ここも、毎年、受験や資格試験などの受験生が多く参拝されています。

天橋立の人気の茶屋どおりから、立派な山門『黄金閣』をくぐったら境内に入ります。
正面に見えるのが、本堂の文殊堂。
御本尊の文殊菩薩様が祀られていますが、1年に数日しか御開帳されない秘仏です。

天橋立智恩寺文殊堂 出典:photoBさんによる写真ACからの写真 

ちなみに、門をくぐってすぐ左側に松の木(三鈷松)があるのですが、普通の松の葉は2本なのに、ここのは何故か3本になっています。三人寄れば・・・だから???
財布に入れておくと、お金に不自由しないという御利益があるそうなので、落ちているのは拾って持って帰っても大丈夫です。

黄金閣と三鈷松 
黄金閣(門をくぐって左側に三鈷松) 
出典:photoBさんによる写真ACからの写真 

智恩寺のすぐ横のボート乗り場近くには、上がリングの形になっている『知恵の輪燈籠』があります。
このリングを3回くぐれば頭が良くなる、と言われているですが、実際には難しいので、まわりを3回まわってくださいね。

天橋立 知恵の輪石灯篭
天橋立 知恵の輪石灯篭 
出典:momokotaさんによる写真ACからの写真 

まとめ

ことわざ『三人寄れば文殊の知恵』、いかがでしたでしょうか。
学問の仏様、文殊菩薩さまと関係のあることわざだったのですね。

英語で説明する時は、Two heads are better than one と意味自体は似ているけれど、日本ではこういう背景があるんですよ、ということを案内してあげると、日本の文化も一緒に話せるので良いですね。

日本三文殊の近くを訪れる際には、是非紹介してみてください。

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