日本のことわざを英語にしてみよう(3)~弘法にも筆の誤り~ - ぱんだららの旅と節約と通訳ガイドを目指すブログ

日本のことわざを英語にしてみよう(3)~弘法にも筆の誤り~

英語のことわざ
シルビー
シルビー

さて、今日も新しい英語のことわざを教えてよ!

ペッチー
ペッチー

うん、今日は、『弘法にも筆の誤り』を英語で説明してみるよ

さて、本日も日本のことわざを英語で説明してみましょう!

とは言うものの、日本のことわざって中国やローマから来た外国由来のものが
多かったりするんですよね。
日本由来のことわざはないかしら・・・
そうだ!これ!これなら日本人だし日本由来に間違いない!!
弘法にも筆の誤り
書の名人である弘法大師にも書き損じはある、の意で、その道にすぐれている人でも、時には失敗することがあるというたとえ。猿も木から落ちる。河童(かつぱ)の川流れ。
出典:『弘法にも筆の誤り』weblio辞典
しかし、やっぱり世界には似たようなことわざがあるものですね。
意味を伝えるだけならば英語では、
Even Homer sometimes nods があります。
ギリシャの偉大な詩人であったホーマーさんでさえ、居眠りしちゃうことがある、
っていう意味ですね。以上!!
でも、せっかくだから弘法にも筆の誤りを説明していきましょう。
弘法大師様は一体何を間違えて書いちゃったのでしょうか。
このお話は今昔物語の巻十一の第九話に書かれています。
ある時、あの有名な応天門の額の文字を書くように頼まれた弘法大師様。
※弘法大師様は書がとても達筆で嵯峨天皇と橘逸勢と共に三筆と呼ばれているんですよね。
歴史の試験に出るかも。
快く引き受けますが、出来あがっていざ門に額が打ちつけられたの見てみると、
あら!やっちゃった!応天門の応の字の心の点が1つ足りなかったんですね。
慌てた弘法大師様、筆を投げて点をつけたと言われています!!(やり投げの選手になれるのでは?!)
日本人にならこの説明だけで、偉大な人でも間違うことがあるのね、で
終わりますが、この話を外国人にする場合、いくつか補足説明が必要です。
まず、弘法大師様とは一体誰?
8世紀のお坊様で若いころは中国(唐)に渡り修行を積み、
日本に戻った後は真言宗を確立し、高野山を開いた方です。
故郷である四国で修行時代に訪れた場所は四国八十八箇所をはじめとする
霊場として今も多くの方から信仰を集めていることも有名!
三筆のお話もしておきましょう。
とても字を書くのが上手だったと言われる弘法大師様。
元々、日本語の文字は中国の漢字から来ていますが、9世紀の当時
書かれていた文字はもちろん漢字でした。
文献を残すのにも美しい字を書くのは重要なことで、
美的に表現した文字を書く造形芸術としての書道も文化の進展と共に始まりました。
平安時代の当時、書道で有名な3人がいたのですが、その一人が弘法大師様で
りっぱな応天門の正面に掲げられる額の文字を書く人としてふさわしい!と
選ばれたのです。
高野山や四国に行くツアーなどでは、必ず弘法大師様のお話をする
場面が出てくると思うので、余談としてこういうことわざを紹介するのも
良いかもしれませんね。
他にも弘法大師様の名前が出てくることわざには弘法筆を選ばずもありますね。
こちらはさすがの弘法大師様!
本当の書の名人はどんな筆を使っても素晴らしい字が書ける!って意味になります。

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