アラベスク模様が美しい「赤い城」アルハンブラ宮殿とフランメンコ【世界旅行記】 - ぱんだららの旅と節約と通訳ガイドを目指すブログ

アラベスク模様が美しい「赤い城」アルハンブラ宮殿とフランメンコ【世界旅行記】

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シルビー
シルビー

スペインにはたくさんの見どころがあるんだけれど、中でもシルビーが一番大好きなアンダルシア地方を紹介するわよ♪

ペッチー
ペッチー

アンダルシアに憧れて~♪
フラメンコで有名な場所だよね!どんな歴史があるんだろう?楽しみだよ!

アンダルシア地方、グラナダの最大の観光スポットは、イスラム王朝の切ない歴史の話が残る世界遺産・アルハンブラ宮殿です!

イスラム建築最高峰の美しい彫刻を堪能できるアルハンブラ宮殿を中心に、グラナダ、そしてアンダルシア地方の名所を巡ってみましょう♪

アンダルシア地方ってどの辺?

アンダルシア地方は、スペイン南部の地域!その距離は、端から端まで約600キロメートルあり、スペインで2番目に大きな地方です。

青い空と白い街が広がり、フラメンコに闘牛と聞くと、日本人がまず思い浮かべるスペインのイメージそのものですね。

首都は、スペイン第3位の人口を誇るセビーリャですが、アンダルシア地方で一番有名な場所はやはりアルハンブラ宮殿のあるグラナダではないでしょうか。

8世紀初めから約800年にわたりイスラム教徒が支配してこの地方には、イスラム文化の宝庫であり、いたるところでイスラムの歴史を感じることができます。

「アルハンブラの思い出」を聞きながらグラナダの町に到着

日本からは残念ながら、グラナダへの直行便はないので、アンダルシア地方までは、バスの旅となってしまいます。

今回は、バルセロナから出発しましたが、本当に長い長い移動でした。
850キロくらいだったかな。

山を越えて、ようやく雪がうっすら積もったシエラネバダ山脈が見えてくると、いよいよグラナダが近づいてきたのだな!という気がしてきます。

グラナダは、アフリカ大陸にも近く、イスラム王朝の影響を多く受けている土地です。

イスラム王朝はこの地でも長く繁栄したのですが、キリスト教のレコンキスタ(イベリア半島の再征服)によって、イスラム最後の王朝ナスル朝は1492年、アルハンブラ宮殿を無血開城することとなりました。

その時の王様は、丘の上で宮殿を振り返って泣いちゃったんだけれど、しっかりしたお母様に怒られたとか・・・

アルハンブラ宮殿を思う時、何故かせつなくなるのは、この話のせいかもしれないですね。

それでは、ギターの音が物哀しい『アルハンブラの思い出』を聞きながら、グラナダの町に入りましょう!

アルハンブラ宮殿「赤い城」の観光

さて、すぐアルハンブラ宮殿の観光へ出掛けます。夏だから、まだ日が長くて良かった~!!

アルハンブラ宮殿は、グラナダの丘の上に建っています。ここは、イスラム王国の栄華を誇る、イスラム建築の最高峰とも言われる素晴らしい宮殿!!

アルハンブラの意味は、アラビア語で『赤い城』というんですよ~!建物自体は白いんだけれど、レンガで造られているから、赤と言うのかな。

それとも、夕方の赤く夕日に染まる姿がめちゃくちゃ綺麗だから?

駐車場でバスを降りてから、メインゲートを入り、結構歩くのですが・・・

シエラネバダ山脈が見えてきました!

奥に見えているのがシエラネバダ山脈
同じ景色を秋に!

夕暮れ時に、町からこのシエラネバダ山脈をバックに見るアルハンブラ宮殿は最高に綺麗なんですよ。

今では、スペインを代表する、とっても有名な観光地で、めちゃくちゃ美しいアルハンブラ宮殿ですが、実は、長い間廃墟になっていたのです。浮浪者が滞在し、宮殿は荒廃していたそう。

それが、今のような美しい姿を取り戻したのは、アメリカ人の作家、ワシントンアービングが旅行記を書いたことがきっかけ。

1832年に販売された『アルハンブラ物語』は、大ベストセラーになって、世界中の人がアルハンブラ宮殿の事を知ることになったのですね。

アルハンブラ宮殿のアルカサバ(ナスル朝宮殿)を観光

アルハンブラ宮殿の一番の見どころであるナスル朝宮殿にいよいよ入ります。

この宮殿は「メスアール宮」、「コマレス宮」、「ライオン宮」の3つのパートに分かれています。

ちなみに、アルハンブラ宮殿の中に入るのには予約が必要です。

人数制限があって、入る時間も30分毎ときっちり決まっているので、個人で行かれる方は気をつけてくださいね。

団体だと、ツアー会社がまとめて予約を取っています。

中に入るにはチケットが必要

予約時間が来るまで長く待つことも!

メスアール宮

メスアール宮の中から、スタート!

ここは、一番古い部分で政治や裁判が行われていた場所なのですね。

壁は、色とりどりのタイルで装飾されています。

アラベスク模様が美しい

アルハンブラ宮殿の中の彫刻はイスラム文化の影響を受けたもので本当に素敵!!!!

なんて細かいのでしょう。漆喰細工の模様なのですが、これをアラベスク模様といいます。

イスラム教では、人や動物の彫刻や絵が禁止されているので、幾何学模様や植物を描いた文様が発達したのですね。

文字を象徴した、カリグラフィーも多くあります。

コマレス宮

ここでは、あの有名な建物が鏡に映っている、アルハンブラ宮殿を代表する写真を撮ることができます!

パンフレットなどでは綺麗なんですけれど。

どうしても逆光になってしまうのよね・・・

コマレス宮のアラヤネスの中庭

ライオン宮

最後は、ライオン宮。
王さまの居住スペースで、男子禁制のハーレムだったんだって!
建物を抜けて明るくなったところが、ライオンの中庭!

偶像崇拝を禁止するイスラム教でライオンとは珍しいですね。

ここも美しい中庭のまわりには多くの部屋があるのですが・・・
色々な怖いお話も残っている場所です。

宮殿の中でもとくに美しい二姉妹の間
アラベスクの幾何学模様は美しくじっと見ていても飽きません

出口へ向かう途中で、窓からはアルバイシン地区が見えました。フラメンコが有名な地区で、今夜向かうところです!

ヘネラリフェとアセキアの中庭の噴水

宮殿を出たら、次は北側のヘネラリフェへ向かいます。10分くらい歩かないといけないんですね。本当にアルハンブラ宮殿の敷地は広いです!!

ヘネラリフェは水の宮殿という意味で、王様が休暇を過ごした夏の離宮なのです。水が多くて涼しそう!

アラブ人の統治時代から見た目は変わってしまったものの、アセキアの中庭は、ヘネラリフェで最も重要な場所であることは変わっていません。中庭にはアルハンブラの外から取り入れた水が流れ、噴水が点在し、様々な植物で彩られています。歴史を感じさせるバルコニーやアーチも印象的です。

キリスト教の統治が始まった際に礼拝堂が中庭の西側に作られたのですが、本来の装飾を隠す形となってしまいました。1922年にようやく本来の姿を見せ、その装飾やバルコニーのアーチは歴史を物語ることとなりました。建物の北側と南側にもそれぞれ建物があり、南側は特に重要で、歴史的な要素が残っています。北側は後に建て増しされ、アーチやアルコーブが美しく配置されています。

ヘネラリフェ
アセキアの中庭
多くの花が育てられています
向こうに見えるのはシエラネバダ山脈

グラナダでフラメンコ鑑賞

夜はアルバイシン地区にフラメンコを見に・・・
小さな車に乗り換えましたが、それでも、家のそばスレスレ!!
こんなところでとても車の運転は出来ません!

ここからだんだんと日の暮れていくアルハンブラ宮殿を見るのが大好きです!

アンダルシア地方に来たら、是非フランメンコを鑑賞していきたいですね!
日本でもフラメンコ教室等が増えて、よく知られるようになりましたが、元々はロマの人々が代々受けついでいた民族舞踏で、歌と踊りとギターが1セットになっているのです。

2010年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

近くてみるととっても迫力がありますよ~

会場は、洞窟の中のようですね。ワイン片手にいかがでしょう!

スペイン・グラナダの旅を振り返って

アンダルシア地方の人気観光都市、グラナダの観光はいかがでしたでしょうか?

この町の観光のメインは、アルハンブラ宮殿で、丸1日掛けてゆっくり堪能したいですが、グラナダの町そのものも楽しいので、是非2泊くらいはしてみてくださいね。

グラナダから日帰りで、白い家並みが可愛いミハスや、闘牛の発祥地ロハスの観光も出来ますよ。

夜は是非、フラメンコを鑑賞して楽しく過ごしてくださいね!

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